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何かわたしは、大事なことを、 ページ10

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その後何度か彩加と遊んだり、QuizKnockの話を聞かせてもらったりを繰り返し……
時には祥彰がQuizKnockに出した記事を読ませてもらって、感覚を掴んでいった。

約2ヶ月。十分すぎる熟考期間を頂いた。その結果……



「是非御社の力になれたらと存じます」

「ははは、まだれっきとした企業でも何でもないし、そんな肩に力入れなくても」

「私もAちゃんともっともっとQuizKnockを世の中に広められたらなって考えてたから嬉しい〜」

「僕もこれからは本格的にQuizKnockにいると思うし、何か分からないことあったらなんでも聞いてね!」

「はーい。みなさん、ありがとうございます」



祥彰が一丁前に偉そうに…なんて思ったりしたけど、これからは大いに頼らせてもらおう。いつも私の後ろをひょこひょこ着いてきていた祥彰の、一人前な姿を見られるのもまた楽しみだ。



「よーし!そうと決まれば早いとこみんなにも挨拶してもらいたいな!今日って誰が来てたっけ?」

「さっき福良さんなら執務室に居ましたよ〜」

「じゃあ、紹介しちゃおうか!山本、福良さん呼んできて!」

「分かりましたー!」



福良さん…彩加が言ってた四国出身の人か。どんな人なんだろうな、と少し楽しみに待っていると祥彰に続いて福良さんがやってきた。



───けーんくんっ!



「痛っ……」



福良さんの顔を見た瞬間、頭に軽く電気が流れたような痛みと、何故か幼い私が『けんくん』を呼ぶ声が聞こえた。その痛みはすぐに治まり、再び福良さんへと視線を戻せば、一瞬目を見開いて私を見ている福良さんと目が合った。



「福良さん!この前山森と話してた新しくうちに来てくれる花岡さんだよ」

「……初めまして。僕は、福良です。ふくらPって呼んでね」

「…初めまして。花岡Aです。よろしくお願い致します」



最近頭痛治まってたのにな。今日ってそんなに天気悪かったっけ…?よく天気が崩れると気圧の影響で頭痛がする事は良くあるけど確か今日は雲ひとつない快晴だったはず……



「他のメンバーはおいおい紹介していくね。まあ、まだ山本も会ってないメンバー沢山いるし」

「ライターさんも増えてきたし、ここらでみんな集めてなにかしたいね」



さっきの頭痛はなんだったんだろう。いつも頭が痛くなる時は何かしら理由が分かるのに。



「楽しみだね、花岡さん」

「はっ、はい!」



福良さんが話し掛けてくれると、頭が…というより何だか心がモヤモヤしだした。




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設定タグ:QuizKnock , クイズノック , 福良拳   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:りんご | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年7月29日 19時

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