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方向転換して何処へ ページ17

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「え、えぇ?!俺がYouTubeに顔出しするの?!」



事の始まりは、遡ること数十分前───








izw「もうすぐ俺達もYouTubeを始めて、1年が経とうとしている」

fkr「もうそんな経つのか〜」

izw「1年という節目に何か革命的な事をしたいと思ってるんだけど、なにかいい案ある?」



4月。それは始まりの季節。
丁度1年前のQuizKnockも、YouTubeを始めたばかりの時だった。その頃は私はまだ学生で、QuizKnockの存在すら知らなかったけど、今はこうしてQuizKnockの一員として今後の話し合いに参加出来るほど。

1月にはサブチャンネルとして、メインから漏れてしまった動画や企画、裏情報などなどを発信するチャンネルが発足。

着々とチャンネル登録者数も増えているこのタイミングで、また新たな事がしたいとこうして私、拳くん、河村さん、こうちゃん、祥彰、彩加が伊沢さんに収集され、会議が始まっていた。



ayk「サブチャンネルはこの前出したばかりだしなぁ」

ko「朝それみたいな企画を新たに出すとか?」

ymmt「本当に面白いものじゃないとなかなか続けるのも大変だよ」

「あの〜〜……」



う〜ん…と唸り声が上がる中、蚊の鳴くような私の声が浮上した。みんなが声の出処を探すためキョロキョロしているので、控えめに手を挙げると一気に視線が私に集まる。



「新たな動画出演メンバーを増やすとか、どうですか?」

izw「新しいメンバーかぁ」



この時私は、普段の動画に出演したことが無い祥彰を推すつもりで発言したのだが発言は私の意図しない方向へと転がっていった。



izw「よし、実は前々から考えてたんだけど。福良さんも動画に出てもらおう」

fkr「俺?もう出てるじゃん」

izw「違う違う。声だけじゃなくて、顔出ししてもらうんだよ」

fkr「ええ?!」



え、拳くんがYouTubeに出るの?そういうつもりじゃなかったけど、確かにそれもありかもしれない。寧ろ、声だけ出演の人が突然顔出ししたらそれはそれでインパクトがあっていいかもしれない。



fkr「それ…需要ある?」

izw「あるある!十分あるよ!福良さん、コメント欄見てないの?意外に視聴者さんは福良さんの素顔気になってるみたいだし」



あまり乗り気ではない拳くんとは正反対にノリノリの伊沢さん。こうして、拳くんの顔出し動画が出る事が決まった。




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何だっけ、この気持ち→←幼い頃の楽しい記憶



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設定タグ:QuizKnock , クイズノック , 福良拳   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:りんご | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年7月29日 19時

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