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Ryuto side
話ってなんだろう。
緊張しながら支度を終え、
Aさんのアパートへ向かう。
ピンポーン
A「はーい。今出るから
ちょっと待ってね〜。」
そう言って出てきたAさんは
とても綺麗で胸のドキドキが治らない。
これでもう会うの最後とか言われたら
とてもじゃないけど立ち直れそうにない。
A「お待たせ〜。じゃあ行こっか！」
作間『はい。』
車の中では2人とも喋らない。
音楽だけが流れている。
でもそれすらも心地よい。
作間『着きました。どうぞ。』
そう言ってエスコートしてみたり。
A「ありがとう。」
そう言って微笑むAさんは
とても穏やかな表情に見えた。
A「予約している鈴木です。」
店員『お待ちしておりました。
こちらへどうぞ。』
通されたのは個室。
A「美味しいものいっぱい食べよ！」
幸せそうな笑顔につられて俺まで
笑顔になってしまう。
そうして他愛もない話をしながら
食事が進んでいき、そろそろ
デザートという頃Aさんが
真剣な顔つきで口を開いた。
A「作ちゃん、あのね。」
作間『はい。何ですか？』
A「今日作ちゃんとご飯に来たのには
訳があるの。私話しがあるって言ったよね？
その話なんだけどね。」
作間『いい話ですか？悪い話ですか？』
A「さぁ？どうだろう？笑」
Aさんは悪戯に笑う。
A「作ちゃん、私が辛い時
いつもそばにいてくれてありがとう。
私の涼への気持ちが執着だって
教えてくれたおかげで目が覚めたよ。
そうじゃなかったらいつまでも涼から
離れられなくて辛い思いしてた。」
作間『いえ、僕はそんな大したこと
してないですけど…。』
A「それで今日ここに来る前に
涼にお別れしてきたの。」
作間『えっ、』
いつの間にそんなに強くなったんですか。
A「それで、なんでそんなことしたかって
いうと、私好きな人ができたの。」
2度目の失恋…。
俺毎日お見舞い行ってたのに
俺がいない時に誰か来てたのか、
それとも医者とか！？
A「作ちゃん、表情くるくる
変わってて面白いね、ふふふ。」
いや、笑い事じゃないよAさん…。
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作者名：にゃんぽよ | 作成日時：2018年11月23日 21時
