友人帳8 ページ10
時雨 「…っは」
夏目 「時雨、おはよう」
お、おはようございます、そう言おうと喉を鳴らした
が
時雨 「…っ……っ……」
夏目 「どうしたんだ?」
時雨 「……っ…っ……」
にゃ 「…ん?ふんふん…夏目、こいつ声が出ないみたいだぞ」
夏目 「大丈夫か?時雨」
時雨 「っ……っ…」
にゃ 「とりあえずは大丈夫みたいだ」
夏目 「……」
にゃ 「夏目、時雨は字が書けないらしいぞ?」
夏目 「そうなのか!?」
首をコクコクと縦に振る
実際、書こうと試みると何も書けなかった
だから、こうして猫の頭に直接的に語りかけているのだった
にゃ 「まぁ、しばらくすれば治るだろ」
時雨 「…っ!……!(そんな曖昧に言うな!)」
なんて言っても夏目さんには届かない
実際、私自身もニ、三日で治るだろ、と思っていたから…
夏目 「人の字は読めるのか?」
にゃ 「「全く読めません」」
夏目 「ハァ…どうすれば…」
時雨 「ケホッ…ケホッケホッ…」
夏目 「だいじょうぶか!?」
時雨 「(大丈夫、喉が炎症を起こしただけです)」
にゃ 「喉が炎症を起こしたと言っているぞ」
夏目 「先生、今日一日時雨を見てもらえるか?」
にゃ 「なんで私がこんな低級の半妖のお守りをしなければならんのだ!」
夏目 「しょうがないだろ!」
時雨 「(私は一人でも大丈夫です)」
にゃ 「ほらみろ!こいつだって一人でいいって言っているぞ!」
夏目 「本当に大丈夫?」
コクコクと振る
夏目 「そう…か、じゃあ、行ってくる!」
そういって部屋を出る夏目を見送った
しばらくするとありえないほどの眠気が襲ってきた
時雨 「……」
耐える間もなく夢の中に意識が引きずり込まれていった
--夢--
羽を落とそう、そうすれば戻れる
手を斬り落とそう、そうすれば戻れる
何もかも捨てちゃおう、捨てられないものは壊しちゃおう
? 「××ちゃん!こっち!こっち!早く来て!」
? 「今行く!」
時雨 「あれは…私?」
もう片方は、誰だろうか
? 「こっち!はやk」
兵 「おい、お前ら何をしている」
兵?どこの兵だろう
? 「キャア!やめて!」
女の子が言う
時雨 「っ!あの兵は、シグマ兵!なんで!」
シグマの国 荒れ国とも呼ばれている。
国の支配者は荒くれ者で、ことあるごとに兵を送って周辺の国を支配しようとする国
続く
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小真紀(プロフ) - はい!よろしくです! (2016年10月21日 8時) (レス) id: a061b3425d (このIDを非表示/違反報告)
影月氷雨(プロフ) - 小真紀さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年10月21日 0時) (レス) id: 32f944305a (このIDを非表示/違反報告)
小真紀(プロフ) - イベント参加ありがとうございます!更新頑張ってくださいませ! (2016年10月20日 22時) (レス) id: a061b3425d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影月氷雨 | 作成日時:2016年10月20日 20時