第７話 肝試しもほどほどに ページ9
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伏黒「中身は！？」
虎杖「だァから先輩が持ってるって！！」
伏黒「ソイツの家は！？」
虎杖「知らねぇよ。確か泉区の方……」
騙された。いや彼が騙した訳じゃないけれど、騙された。私達が呪物だと思って追ってきたのは箱にこびりついた呪力の残穢だったのだ。
虎杖「そういや今日の夜、学校でアレのお札剥がすって言ってたな」
「「……」」
虎杖「え……もしかしてヤバイ？」
伏黒「ヤバイなんてもんじゃない。ソイツ死ぬぞ」
足が棒になりかけてまで学校から病院まで全速力で走った時の疲労と別れを告げたにも関わらず、不本意ながらまた挨拶を交わした。
病院を出る頃には辺りは真っ暗で、心許ない街灯のせいか些か不気味な夜道を三人で走り抜ける。
虎杖「お札ってそんな簡単にとれんの？」
伏黒「いや呪力のない人間にはまず無理だ！普通はな！今回のは中のモノが強すぎる！封印も年代物。紙切れ同然だ！」
「なっんでこんな距離遠いの！伏黒なんか式神使って早く行けない訳！？」
伏黒「ここだと人目もあるし無理なんだよ！」
あるのに使えない事程、もどかしいものはない。
半ばヤケクソ気味で走り、息を切らして校門前まで着いた時には先程は無かった禍々しいオーラが校内全体から強く発せられていた。
恐らく、もう剥がしてしまったのだろう。まだ無事であることを切に願う。
伏黒「お前はここにいろ。部室はどこだ？」
虎杖「待てよ！俺も行く。ヤバいんだろ！？二ヶ月やそこらの付き合いだけど友達なんだ！放っとけねぇって」
伏黒「ここにいろ」
二人の以上の疲労の原因でもあった荷物…刀袋の紐を解き、中から刀を取り出す。普段は腰に差す物だが、人目もあるので袋に入れていたのだ。
きっと、校内には呪霊が多く存在している。被術師を庇いながら進んでいける自信はないし、いても呪霊を倒せる訳でも無い。
気持ちには同情するが、その事実は変わらないのだ。
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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (
レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…！！コメントとても嬉しいです！ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします！ (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品（銀/魂）も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです！どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ひな | 作成日時：2020年5月18日 23時
