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第31話 戦闘開始 ページ33

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宿儺「俺は心臓(これ)なしでも生きていられるがな、虎杖(こぞう)はそうもいかん。俺と代わることは死を意味する。更に…」



取り出した虎杖の心臓を捨て、「駄目押しだ」と言って今度は宿儺の指を飲み込んだ。伏黒達が会敵した特級が取り込んでいた物だろうか。


「晴れて自由の身だ。もう脅えていいぞ」と言う宿儺はこれまで祓ってきた呪いのどれよりも強い事は一目瞭然である。

既にその空気だけで飲まれそうになるが、何とか耐えて構える。



宿儺「殺す。特に理由はない」

伏黒「…あの時と立場が逆転したな」

「……虎杖は、必ず戻ってくる。その結果自分が死んだとしても」

宿儺「買い被り過ぎだな。コイツは他の人間より多少頑丈で鈍いだけだ。断言する、奴に自死する度胸はない」



心臓なしで生きられるとはいえ、宿儺は受肉しているのだから少なからずダメージはある筈だ。しかも呪霊にとっての反転術式は人と違って難しいものでは無い。

心臓を欠いた体では勝てないと思わせ、虎杖が戻る前に心臓を治させる…そう都合良くいけばいいけれど。



伏黒「……いけるか」

「…いつでも」



宿儺から目を離さないまま静かに返すと、伏黒が鵺を出して走り出したので、私も同じタイミングで走り出す。合図とかはないけれど、そこは勘で。


宿儺に直接術をかけれるのならそれに越した事はないのだが、それは相手が格上なので不可能。よって、私達の姿を多く見せ撹乱する為の分身を出し、少しでも隙を作れるように図る。


私と伏黒二方向からの攻撃+幻術。


今ならきっと、虎杖の通っていた高校で私達をボコボコにした呪霊にも勝てていると思う。



宿儺「精度は良い…が、それだけだな」



振った刀を軽々と避け、ニヤけた面をする余裕綽々な特級は何もかもが桁違いで、

私が間一髪受け身を取れた攻撃も奴にとっては本気ですらないのだと思うと、無性に腹が立つし悔しかった。



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第32話 背きたい現実→←第30話 数千年越しの挨拶



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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…!!コメントとても嬉しいです!ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします! (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品(銀/魂)も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです!どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年5月18日 23時

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