【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第八十七訓 ページ40

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「…痛っ〜なんか踏んだアル、切れたアル、足」

「ごまかしてんじゃねェェ！！お前何してんだァ！！勝負始まる前に皿粉砕って！！」

「どうすんだコレ！？どうなるんだコレ！！」

「ちょっと取り替えてこい！柳生の人に言って皿もらってこい！」



勝負はまだ始まってないので取り替えることができるだろう、そう思い神楽ちゃんが取り替えて来ようとしたら、「待て」と土方さんに止められる。

敵の作戦が分からない以上、単独行動は危険だ、と。

そこで、近藤さんは大将である新八くんの守備。私達五人は二手に分かれて敵の大将首を狙う、と指示厨を発揮させる土方さん。さすが真選組の頭脳。



「じゃあ私と銀ちゃんとAで決まりアルナ。A以外の汚職警官とタッグなんてご免こうむるネ。私と銀ちゃんとAさえいれば地球は回るネ」

「てめーらと組むつもりなんざサラサラねェよ。丁度ツラ見んのは嫌になってたトコだ。こっからは別行動、Aは俺たちと組む。いくぜ総悟」

「土方さん、ドSコンビとAさん、勝手にガンガン行っちゃいました」




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「Aさん俺から離れないでくだせェよ。アンタに迷子になられると探すこっちが面倒でィ」

「人を方向音痴みたいに言わないでもらえる？」

「アンタ方向音痴でしょ」

「え、お前方向音痴なの？」



いつまでもジッとしているのは性に合わないので総悟と旦那の三人でぶらぶら歩いていると、総悟が変なことを言い出した。そのせいでほら、旦那に誤解をされてしまった。


確かに迷いそうな構造はしているが、迷路に入るときに使う右手法を使っているので問題ないと伝えれば「ハァ…」と溜息をつく二人。なんかムカつくな。



「それやってる時点で方向音痴って決めつけてるようなもんだろ」

「そんなことないです。じゃあ聞きますけど、二人は今初めて通ったこの道から入り口まで戻って来れるんですか？」

「おう」
「余裕」

「はァ？絶対嘘だ！」



即答で答えられたので大声を出してしまったが、仕様がない。そんな人間この世にいるはずがない。驚きを隠せない私に認めろと言わんばかりの視線を向けてきやがる。


その視線から外れるように二人の後ろに下がり、後を追う形でついて行く。いや、きっと総悟と旦那が地理に得意なだけなんだ。普通の人だったら絶対迷う筈…そういうことにしておこう。



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