第八十五訓 ページ38
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「やめろ」と反対側の扉から出てきたのは、土方さんの刀にヒビを入れた柳生九兵衛。
「まァゾロゾロと。新八くん、君の姉への執着がここまで強いとは思わなかった」
「今日は弟としてではない、恒道館の主として来た。志村妙は当道場の大切な門弟である。これをもらいたいのであれば、主である僕に話を通すのが筋」
「話？」ととぼける彼は私達がココに来た理由が本当に分かっていないのか。"若"と呼ばれていたのでそこそこ信頼されているようだが、少々上から目線な態度にはセレブ感がある。
「同じく剣を学び、生きる身なら分かるだろう。侍は口で語るより剣で語る方が早い」
「剣に生き剣に死ぬのが侍ってもんでさァ。ならば、」
「女も剣で奪ってけよ」
「私たちの勝負しろコノヤロー！ ！」
「天下の柳生ですもの。もちろん受けてくれますよね？」
上から目線が鼻に触ったので少し挑発するように言えば鼻で笑われる。柳生流とオンボロ道場じゃ勝負にならない、と。
その発言に顔をしかめれば「なりますよ〜」とそれよりも数十倍ナメた口調で話し始める旦那。
「僕ら恒道館メンバーは、実はとっても仲が悪くてプライベートとか一切付き合いなくて、お互いのこと全然しらなくて、っていうかしりたくもねーし死ねばいいと思ってるんですけどね〜
お互い強いってことだけはしってるんですぅ〜」
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「では、勝負の内容を説明しよう。
ここに皿がある。これを各々自分の身体のどこかにつけてくれ。勝負は七対七のサバイバル戦。この柳生屋敷 全てを使ってとり行う。
この敷地内であればどこに行ってもいい。敵の大将の首を先にとった方の勝ちとする。
つまり、この皿は戦でいう首級。これを割られた者はその場でこの合戦会場から抜けてもらう。だが、例え何枚皿を割ろうと大将の皿を割らねば勝負にはならん。
逆に言えば、仲間が何人やられようと大将さえ生き残っていれば負けにはならん。
ルールはそれだけだ。あとは自由」
道場内での小競り合いの後、場所は変わり今は外。
朝からずっと降っていた雨もすっかり止んで、山から吹いてくる風が少し冷たい。
分かりやすく丁寧に教えてくれた勝負内容はまるで喧嘩のよう。これでは型にはまった道場剣法じゃ相手に分があると思ったが、これは柳生流に伝わる合戦演習で、年に一度行っているらしい。
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柊ひな(プロフ) - 桜さん» 面白い……！？そう言って頂けるとお世辞だとしてもとても嬉しいです！更新頻度がバラバラで申し訳ない限りなのですが、私の出来る範囲で頑張っていこうと思います！コメントありがとうございます！ (2019年5月4日 0時) (
レス) id: de18b107bf (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメント失礼します。初めて読まさせていただきましたが、すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2019年5月2日 18時) (レス) id: 7ff3846d52 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 折角お誘い下さったのに本当にごめんなさい！！！！！そんな私がこんな事を言うのはおこがましいと分かってはいるのですが、また別の機会に誘って下さると嬉しいです。長ったらしくてすいません。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 軽く調べて見たのですが、まぃさん！素晴らしく可愛いですね！（見た目の清楚さが特に）だからこそド素人の私が書いてしまうとキャラ崩壊が半端じゃなく事故作品にしてしまう気がして、ミリアさんに迷惑をかけると思うんです… (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - お誘い下さりありがとうございます！銀魂恋愛合作！！是非ともご一緒にやらせて頂きたいのですが、私自身たくっちさんの動画を拝見した事がなく、名前なら知っているのですがご期待に添えるようにはできないと思います。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ひな | 作成日時：2019年4月17日 22時
