【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第七十七訓 カブト狩り篇 終 ページ30

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結局瑠璃丸のことがバレてしまったので洗いざらい説明すると、分け前の６割をくれたら協力してやるとなんとも旦那らしい交渉をしてきた。

だから言いたくなかったのに。イラつく私たちを尻目に笑い出す旦那を睨んでいると、崖の上に見覚えのある顔が２つ。

その2人は総悟と神楽ちゃんで、嫌な予感がしつつ見ていれば先ほどつかまえたばかりの瑠璃丸を持ってカブト相撲を始めようとしている。



「神楽ァきけェ！そいつは将軍のペットだ！傷つけたらエライことになるぞ！切腹モンだよ！切腹モン！」

「トシィ！！」

「まァ待て、総悟が勝てば労せず瑠璃丸が手に入る。手荒な真似はしねーよ。そこまでバカな奴じゃねェ。ここは奴に任せよう」



焦る近藤さんをなだめるように土方さんが落ち着いて話すが、一度スイッチの入ったアイツは周りが何も見えなくなる。瑠璃丸を傷つけないよう、無事回収してきてくれるだろうか。



「凶悪肉食怪虫カブトーンキング。サド丸22号に勝てるかな？」

「……うわ〜、あんな大きなカブト…捕獲レベルいくつなんですかね…」

「ちょっと待てェェェェ！お前そんなもんで相撲とったら瑠璃丸どうなると思ってんだァ！？」



瑠璃丸の何十倍にもなるカブトで相撲なんてしたら瑠璃丸が一瞬で天に召されてしまう。

切腹したくない、まだ死にたくない。



「粉々にしてやるぜィ」

「そう！粉々になっちゃうから、神楽ちゃん！定春29号粉々になっちゃうよ！」

「ケンカはガタイじゃねェ！度胸じゃー！！」

「度胸があるのはお前だけだから！ボンボンなんだよロリ丸は将軍に甘やかされて育てられた、ただのボンボンなの！」

「瑠璃丸だっつってんだろ！」



このままでは瑠璃丸が粉々になるのも時間の問題。

誰が土台になるか言い争っていたが、一瞬即発する手前で土台を一気に作って旦那が駆け上がり、サド丸22号を蹴り飛ばす


そのおかげで瑠璃丸が粉々になるのはなんとか防がれ、今は旦那による説教タイム

これは旦那が正しいとガケに登りながら黙って聞いていたら、メキッと旦那の足元から嫌な音が。

嫌な音の正体は瑠璃丸で…もう動かなくなってしまった


…………切腹だ。



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旦那が瑠璃丸を踏み潰した後、

近藤さんと土方さんが事情を説明しにとっつぁんの所へ向かったが、2人とも無事に(少しげっそりしてた)帰ってきて私たちは切腹しないで済んだ。


将軍様が寛大な心の持ち主で助かった。

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