【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第七十四訓 ページ27

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「…何してんの？」

「瑠璃丸捕まえようとしてるんです。見て分かりません？」

「分かんねーから聞いたんだよ」



虫かごにクワガタを入れてカブトムシを脅し、カブトムシを誘き出す作戦。名付けて脅し作戦をしていると土方さんと近藤さん(金色ver.)が横から出てきた。


因みにクワガタで脅しているのはカブトムシが見つからなかったため。二つ前の話で良い案と言っていた案はこれの事だ。

クワガタはカブトムシと切っても切れない縁で結ばれていると思うし、昨日の敵は今日の友というように出てくると思ったのだが今のところ虫一匹も来ていない。


終兄さんと合流することを諦め仕事に当たっていたら瑠璃丸こそ出てこなかったものの、土方さんと近藤さんに会ったので私が森で朽ちていくことは防がれた。結果オーライだ。



「二人こそ何してるんですか？バケツの中にマヨネーズ入ってるし、近藤さんヌルヌルしてるし…」

「瑠璃丸探してたんだよ。見て分かんねーのか」

「分かりません」

「カブトムシは蜜に弱いからな。ハニー作戦だ」

「身体に塗らなくてよくね？」



私よりも奇行に走っていた二人を引き気味に見ていれば、遠くからズゥンやらドゴォと大きな衝撃音が聞こえてきた。


急いでそちらに向かうと、いたのは妙にリアルなカブトムシの着ぐるみを着ている総悟と万事屋三人。タイミングが悪い。何故今日に限って此処にいるのだ。


この三人には何をしているのかバレたら面倒なことになるのは明白な為、知られたくなかったのだが、バカ正直な近藤さんが「カブトムシとりだ」とバラしてまうと案の定文句を垂れる旦那。



「市民の税金しぼりとっておいてバカンスですかお前ら？馬鹿んですか！？」

「これは立派な仕事だ。とにかく邪魔だからこの森から出て行け」

「ふざけるな！私だって幻の大カブトをとりにここまで来たネ！定春28号の仇を討つためにな！！」



総悟に指をさしながら反抗する神楽ちゃん。また総悟が何かやらかしたんだろうか。この2人は出会った当初から仲が悪い。

ワンピースのゾロとサンジ並みに悪く、しかもこの2人に限って敵に回すと厄介なのだ。

そんな日が来ないといいのだが。


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