第七十三訓 ページ26
新八side
基本ヒロイン目線なのにも関わらず二度目にきた他のキャラ目線が僕となったのに驚いている方も多くいると思うが勘違いしないでほしい、僕も驚いている。
今までAさん目線で話を進めていたので僕が何をしているのか分からない人のために説明すると、僕を含めた万事屋メンバーで森にカブト狩り(カブトムシ捕り)に来ている。
森に来てから数十分。
同じ景色ばかりの道を歩いているとこの森の景色には溶け込めていない金色な物を、いや、人?を見つけてしまった。つーか見たことあるな、あの人。
手を横に真っ直ぐに伸ばし片足立ち。おまけにハチミツを身体中に塗りたくっている。いくら知り合いだとしても声をかけたくはないので、黙って通り過ぎる。
「銀サン帰りましょうよ。この森恐いです」
「身体中にハチミツ塗りたくってたネ」
「気にするな妖精だ妖精。樹液の妖精だよ。ああして森を守ってるんだよ」
見たことある人だったような気がすると聞けば「ゴリラの妖精だ」と。ああしてゴリラを守っているのだと銀さんに言われた。
ゴリラを守ってるって意味が分からない。そう言おうとした時、また見覚えのある人を見つけてしまった。
黙々と黄色い何か、マヨネーズと思われる容器が散らばっていることから恐らくマヨネーズだと思うのだがそれを木に塗りたくっていた。
先程と同様に黙って通り過ぎ、怖いので帰ろうともう一度頼むも、妖怪だと銀さんに言いくるめられる。
妖怪なら尚更怖いのだが、少し嫌な予感がしつつ暫く歩くと、またまた見覚えのある人が。
その姿は一言で言うならばヤクザ。サングラスをかけタバコをふかし、虫かごに入ったクワガタに銃口に見せた手を向けている。
隣の木には『仲間が殺されたくなければ大人しく出て来いカブトォォ!!』とおどろおどろしい字体で書いてある。クワガタでカブトムシが寄ってくると思ったのだろうか。
前と同じように黙って横を通り過ぎる。
いつもならその人にいの一番に飛びついていくであろう神楽ちゃんも、今日はそんなことせずに黙って横を通り過ぎていた。
「銀サン帰りましょうよ。やっぱりこの森怖いです」
「脅してたネ。カブトムシ呼んでるのにクワガタで脅してたネ」
「気にするなアレも妖精だ。妖精、悪人面。ああして森の秩序を守ってんだよ」
「どこか守る?最前線に立って壊さんばかりの勢いでしたけど」
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柊ひな(プロフ) - 桜さん» 面白い……!?そう言って頂けるとお世辞だとしてもとても嬉しいです!更新頻度がバラバラで申し訳ない限りなのですが、私の出来る範囲で頑張っていこうと思います!コメントありがとうございます! (2019年5月4日 0時) (レス) id: de18b107bf (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメント失礼します。初めて読まさせていただきましたが、すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年5月2日 18時) (レス) id: 7ff3846d52 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 折角お誘い下さったのに本当にごめんなさい!!!!!そんな私がこんな事を言うのはおこがましいと分かってはいるのですが、また別の機会に誘って下さると嬉しいです。長ったらしくてすいません。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 軽く調べて見たのですが、まぃさん!素晴らしく可愛いですね!(見た目の清楚さが特に)だからこそド素人の私が書いてしまうとキャラ崩壊が半端じゃなく事故作品にしてしまう気がして、ミリアさんに迷惑をかけると思うんです… (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - お誘い下さりありがとうございます!銀魂恋愛合作!!是非ともご一緒にやらせて頂きたいのですが、私自身たくっちさんの動画を拝見した事がなく、名前なら知っているのですがご期待に添えるようにはできないと思います。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年4月17日 22時