第七十訓 ゴルゴ13篇 終 ページ23
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2人で美味しそうにアイスクリームを食べている姿を見ていると彼らを引き離すのは無理な気がしてくる。無理な気がしても栗子ちゃんをチャラ男に渡す気は微塵もないけれど。
時間も時間なのでそろそろ次に乗るアトラクションが最後になるだろう。どのアトラクションに乗るのか目を光らせて見ていたら2人が向かった先は、かの有名な噂のある観覧車。
「とっつぁん!あの二人観覧車に向かってる!」
「間違いねェ、チューするつもりだ」
「何!?そうなのか!?」
「観覧車っつったらチューでしょ。チューするためにつくられたんですよ、あらァ」
「栗子ちゃんの貞操が危ない…」
ジェットコースターに乗った時の酔いの残りがあるけど四の五の考えるのは後にして取り敢えず観覧車に向かって走る土方さんを除く4人。
が、完全個室な観覧車では私たちが邪魔をすることは不可能であるため、とっつぁんがもしもの為にと用意していたヘリコプターに乗り込む。
話し声は聞こえないので何の話をしているのか分からないが頰を赤く染めている2人を見る限り想像は尽く。
ヘリコプターのプロペラの音に気づいたのかこちらを見て悲鳴をあげる栗子ちゃんにサングラスと銃を構えて応える。
「なっ…なんじゃありゃああ!!」
「「「殺し屋、侍13。お命頂戴する」」」
大丈夫、栗子ちゃんには絶対に当てない。その隣にいるチャラ男を撃つだけ。銃の引き金を引こうとした瞬間、栗子ちゃん達が乗っているゴンドラとは反対側の位置にあるゴンドラの屋根の上に人影が。
「トシぃ!!」
「トシぃ?誰だそれは。俺は愛の戦士、マヨラ13。
人の恋路を邪魔するバカは消え去れ」
土方さん、もといマヨラ13はバズーカをこちらに向けヘリコプターのプロペラを撃ってきた。このままじゃ真っ直ぐ水の中に落ちてしまうが、何か行動を起こそうとしてももう遅い。
重力には逆えずそのまま落ちていき、激しい音を立ててド派手に入水。
「トシの野郎やってくれやがって…あと少しで奴を抹殺できるとこだったのに…」
悔しがるとっつぁんと近藤さんに土方殺すと呟く総悟。まだ何か手はないかと上を見上げると栗子ちゃんが土方さんに向かって叫んでいた。
「あのォもうこんな脱糞ヤローとは別れるでございますから、私と付き合ってもらえないでございまするか!!」
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後日とっつぁんから聞いた話では栗子ちゃんの純潔は無事守られチャラ男とも無事別れたとのこと。
…一件落着?
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柊ひな(プロフ) - 桜さん» 面白い……!?そう言って頂けるとお世辞だとしてもとても嬉しいです!更新頻度がバラバラで申し訳ない限りなのですが、私の出来る範囲で頑張っていこうと思います!コメントありがとうございます! (2019年5月4日 0時) (レス) id: de18b107bf (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメント失礼します。初めて読まさせていただきましたが、すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年5月2日 18時) (レス) id: 7ff3846d52 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 折角お誘い下さったのに本当にごめんなさい!!!!!そんな私がこんな事を言うのはおこがましいと分かってはいるのですが、また別の機会に誘って下さると嬉しいです。長ったらしくてすいません。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 軽く調べて見たのですが、まぃさん!素晴らしく可愛いですね!(見た目の清楚さが特に)だからこそド素人の私が書いてしまうとキャラ崩壊が半端じゃなく事故作品にしてしまう気がして、ミリアさんに迷惑をかけると思うんです… (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - お誘い下さりありがとうございます!銀魂恋愛合作!!是非ともご一緒にやらせて頂きたいのですが、私自身たくっちさんの動画を拝見した事がなく、名前なら知っているのですがご期待に添えるようにはできないと思います。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年4月17日 22時