【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第六十四訓 ページ17

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「…野郎ふざけやがって。栗子はなァてめーが来るのを1時間も待ってたんだよ。俺が手塩にかけて育てた娘の人生を1時間も無駄にしてくれやがって…

残りの人生全てで償ってもらおう。オイ、トシ！お前ちょっと土台になれ」


「待たんかィィィ！！」



もんじゃをご馳走になった数日後、またとっつぁんに呼ばれた。今度は遊園地だ。

今の様子を見る限りとっつぁんが言っていた"奴"とは栗子ちゃんの彼氏。しかもその彼氏、約束の時間を1時間も遅刻して集合場所に来たのだ。


謝罪にも反省の気持ちがこもっていないし何より見た目が大変チャラい。可愛い可愛い栗子ちゃんがあんなチャラそうな男とどうやって出会ったのか疑問になるくらいだ。



「娘のデート邪魔するだァ？やってられねェ、帰る」

「オイ待て。俺がいつそんなこと頼んだ。俺はただあの男を抹殺してほしいだけだ」

「もっとできるか」



正直栗子ちゃんの選んだ相手ならどんな人だろうと笑顔でお祝いしようと思ったのだが、あの男はないわ。


耳にピアスしてるくらいなら良い、まだ許せる。でも鼻にピアスはありえない、あのヒョウ柄パンツもありえない、似合ってない、チャラい、無理。



とっつぁんが暗殺したがるのも分かる。

仮に私に娘がいたとして、娘があんな男連れてきたら私もその男を殺そうとするだろう。土方さんは全然乗り気じゃないけど。



「警察なんてほとんどマフィアみたいなモンだよ」

「長官がとんでもねー事言ったよ」



呆れ返った土方さんが近藤さんに助けを求めたが、近藤さんはグラサンをかけ、銃を片手に「殺し屋ゴリラ13と呼べ」とかなり殺る気らしい。



「ハァ…Aもなんか言ってやってくれ」



「お前が言えば止めてくれるだろう」と土方さんに言われたが、止める気なんて全くない。寧ろ、暗殺賛成派だ。



「誰がAですか、私は殺し屋A13。」

「は？」

「とっつぁん私も協力するよ。栗子ちゃんの純潔をあんなクソチャラ男にあげる訳にはいかない」



ああいった夜遊びしか知らなそうなヤ○チン野郎(偏見)と栗子ちゃんをくっ付ける訳にはいかないのだ。

「よく言った」ととっつぁんにお褒めの言葉を頂き、近藤さんの「いくぞ！！」の合図で遊園地に乗り込む。


なんとしてでも2人が一線を越えるなんて事がないようにしなければ。


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