第四十四訓 幽霊篇 終 ページ45
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「ぎゃあああああああ！！！スンマッセン！とりあえずスンマッセン！マジスンマッセン！！」
叫ぶ新八くんと一緒に土下座する。二話連続新八くんの叫び声スタートで申し訳ないが文字数制限の関係でこうなった。勘弁して下さい…幽霊さんも。
依然、何もしない馬鹿共は頭を掴んで同じ様に土下座させた。
「あのホントォ！靴の裏でも舐めますんで。勘弁してよォマジで」
「私達食べたって美味しくな……え、消えた…？」
「な、なんで」
「あ、これ…」
下げていた頭を上げると幽霊はそこにおらず…側には先程総悟が焚いていた蚊取り線香。
幽霊の正体が、分かったかもしれない。
「や…やっぱり、思った通りだ」
幽霊(？)がいなくなり、蔵から恐る恐る出て倒れた隊士がいる部屋に足を踏み入れる。
私の仮説が正しければ、この幽霊騒ぎは幽霊の仕業ではないと断言できるだろう。倒れた隊士の体を見ると今まで気付かなかったが、首や胸の近くなどが赤く腫れている。
「随分と立派にキスマークつけたんだね」
「なわけあるかァ！」
これまた激しくつけたんだなぁ、と真剣に腫れた所を見ていたら新八くんに怒鳴られた。
こんな冗談はさておいて。赤く腫れている。つまり蚊に刺されたような傷になっていることから、これは間違いなく幽霊の仕業ではない。そう、間違いなく！
外に出れば、やられた筈のビビり二人が幽霊もどきをのしていて、今はそれを木に宙吊りにしている。
幽霊もどきの正体は天人。地球でいう蚊のようなもので、上司との間に出来た子を育てるのにエネルギーが必要だったんだとか。
「ホントすいませんでした。でも私強くなりたかったの、この子を育てるために強くなりたかったの！」
「スイマセン。その顔の影強くするの止めてくれませんか」
上司には家庭があると言ってたから気持ちはお察しするが…いや、察しちゃダメか。
「私以上のビビりがよくアレを倒せましたね」
「俺は別にビビってねーし。ビビって動けなくなってたのはお前んとこの上司」
「嘘ついてんじゃねェ。一人でトンヅラこいて逃げようとしてだろーが」
騒ぎ始めた二人を見て言い合いの引き金を引いてしまったと後悔していると後ろの襖が勢い良く開いて、
「銀ちゃんそろそろ帰…何やってるアルか二人とも」
「「いやコンタクト落としちゃって」」
…軒下に転がり込んだ二人を冷めた目で見つめる。今日の収穫は、ビビリ二人を発見できたこと位だろう。
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柊ひな(プロフ) - サヤ&アキさん» 紅桜篇は書いてません！書く予定もないです。紅桜篇で真選組が登場するのは劇場版で、中嶌単体で出す案も考えたのですが無理矢理感が出ると思いやめました。吉原炎上篇も同じ理由で書く予定はなかったのですが書かないと新キャラ二人の出る機会がないと思い書きました。 (2021年3月3日 11時) (
レス) id: 7c8f4bb7ef (このIDを非表示/違反報告)
サヤ&アキ - 紅桜編ってどこですか？ (2021年3月3日 0時) (レス) id: a63af908e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 黒華さん» 私の紛らわしい言い方で気を遣わせてしまいすみません…不快だなんて全く思ってないです！わざわざ応援までありがとうございます(泣) 更新頑張ります！ (2020年5月20日 17時) (レス) id: 3fe6b67371 (このIDを非表示/違反報告)
黒華(プロフ) - この間のコメントに不快を感じさせてしまっていたらすみませんm(*_ _)m物語シリーズを作者様が知っていたことが嬉しくて『おぉ!!』って思ったんです。銀魂な感じが出ている作風でとても好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます！ (2020年5月20日 15時) (レス) id: 0ab52dedef (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 黒華さん» そりゃ丸パクリして使われてたらゾワッてしますよね…笑 (2020年5月20日 15時) (レス) id: 3fe6b67371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ひな | 作成日時：2019年4月6日 23時
