【銀魂】今日もお江戸は平和です

第三訓 ページ4

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「副長ォォォォ！！」

「局長が女に振られたうえ、女をかけた決闘で汚い手使われて負けたってホントかァァ！！」



トントン拍子で終わった池田屋事件から数日。

あの後は結局桂に逃げられた上、再放送は見逃し、お上が五月蝿く散々な日だったが、今日も中々な一日になりそうである。



「会議中にやかましーんだよ。誰だ、くだらねェ噂垂れ流してんのは」

「沖田隊長と総長がスピーカーでふれ回ってたぜ！」

「俺は土方さんにききやした」

「同じく」

「コイツらに話した俺がバカだった…」



そう、あの近藤さんが負けたのだ。オセロやトランプなどの勝負ではない、女をかけた決闘でだ。そりゃみんな騒ぐ筈だ。騒がない訳が無い。



「うるせェェェぁぁ！！会議中に私語した奴ァ切腹だ。俺が介錯してやる。山崎…お前からだ」

「え"え"え"！？俺、何もしゃべってな…」

「しゃべってんだろーが、現在進行形で」



唐突の指名にテンパる山崎に、心の中でドンマイと送る。理不尽であるが仕方ない。今日で山崎ともお別れか、なんて思っていたら襖がガララッと開いた。


入って来たのは話題な中心であった近藤さんで、左頬は真っ赤に腫れ上がりガーゼを貼っている。見るからに痛々しい姿に皆の視線が一気にそちらに向いた。



「おお、いつになく白熱した会議だな。よ〜し、じゃあみんな今日も元気に市中見廻りにいこうか！」



……タイミングが悪いにも程がある。



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