【銀魂】今日もお江戸は平和です

第十五訓 イボガエルの護衛篇 ページ16

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「えー、みんなもう知ってると思うが、先日宇宙海賊
"春雨"の一部と思われる船が沈没した。しかも聞いて驚けコノヤロー。何と奴らを壊滅させたのは二人の侍らしい…」

「…驚くどころか誰も聞いてないな」

「……楽しそうでムカつきますね」



私の席が土方さんの隣じゃなかったら、彼等に混じってわいわいできたのに…いや、そこまで話したい願望はないが。楽しそうなのはムカつく。

せめて総悟が前の方に居れば話せるのだが、今日に限って後ろの方にいる。否めないこのボッチ感。



「トシ、A」



近藤さんに名前を呼ばれバズーカを構える私達。人の幸せな様子を黙って見てるぐらいなら、ぶち壊した方が何万倍もマシだ。



ドカァン！！と音がして煙が立ち込める中、視界がクリアになると真っ黒焦げでアフロのみんなが見えた。

煤だらけのみんなを置いて、近藤さんはテイク2を始める。それに「え"え"え"え"え"！！」とわざとらしいことこの上ない反応する煤ども。



「うっわ、しらじらしい。もっとナチュラルにできないの？」



もう一発ブチかまそうと思ったけれど、近藤さんに止められたのでバズーカを待つ手を下ろす。近藤さんが言うなら仕様がない。


近藤さんが話したい内容は二人の侍のことではなく、春雨の麻薬密売に幕府が関わっていること、その噂を聞いた攘夷派浪士が暗殺を画策していることを言いたかったらしい。


「真選組の出番だ！！」と気張る近藤さん。面倒ごとにならなきゃいいけど。



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