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第一訓 ページ2

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「とうとう尻尾出しやがった。山崎、何としても奴らの拠点抑えてこい」

「はいよっ」



"山崎"と呼ばれた彼は元気良く返事をし、そそくさと部屋を出ていく。

奴らとは過激派攘夷志士、桂小太郎とその仲間達のこと。天人様々のこの御時世に天人を追い払おうと考えているらしい。


詰まる所、私たち警察の敵である。



「オイ、沖田起きろ。お前よくあの爆音の中眠ってられるな」

「爆音って…またテロ防げなかったんですかィ。何やってんだィ土方さん真面目に働けよ」

「もう一回眠るかコラ…つーかお前何食ってんだよ」

「すみません、お腹すいちゃって。このパン美味しいですよ。食べます?」

「いらねェよ!悪ィと思ってんなら食うのやめろ!」



そう言ってパンを土方さんに手渡そうとするも怒りで返され、煙草に火を付け始めた土方さん。「どいつもこいつも…」とボヤく声が聞こえたが、多分気のせいだろう。

先程買ったメロンパンを咀嚼しながら爆音の正体を確かめるべく窓の外を見る。爆音=爆発なことは間違いないので、何処かの建物が吹き飛んだことは確かだ。



「…あらら、爆発したの戌威族の大使館じゃないですか。ほっといたままでいいんですか?」



後程お上から文句を言われることは確定したが、土方さんは「知ったこっちゃねェ」と。警察の発言とは思えないが、そこには触れない。もう慣れた。


それに桂小太郎と言えば逃げ足が速く捕まえてこれなかった。捕らえるチャンスが折角あるというのに、それを逃がす真似をしたくないという気持ちも分からんでもない。



「真選組の晴れ舞台だぜ。楽しい喧嘩になりそうだ」



瞳孔の開き具合も相変わらずだが、もう慣れた。



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設定タグ:銀魂 , 原作沿い , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
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柊ひな(プロフ) - サヤ&アキさん» 紅桜篇は書いてません!書く予定もないです。紅桜篇で真選組が登場するのは劇場版で、中嶌単体で出す案も考えたのですが無理矢理感が出ると思いやめました。吉原炎上篇も同じ理由で書く予定はなかったのですが書かないと新キャラ二人の出る機会がないと思い書きました。 (2021年3月3日 11時) (レス) id: 7c8f4bb7ef (このIDを非表示/違反報告)
サヤ&アキ - 紅桜編ってどこですか? (2021年3月3日 0時) (レス) id: a63af908e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 黒華さん» 私の紛らわしい言い方で気を遣わせてしまいすみません…不快だなんて全く思ってないです!わざわざ応援までありがとうございます(泣) 更新頑張ります! (2020年5月20日 17時) (レス) id: 3fe6b67371 (このIDを非表示/違反報告)
黒華(プロフ) - この間のコメントに不快を感じさせてしまっていたらすみませんm(*_ _)m物語シリーズを作者様が知っていたことが嬉しくて『おぉ!!』って思ったんです。銀魂な感じが出ている作風でとても好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月20日 15時) (レス) id: 0ab52dedef (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 黒華さん» そりゃ丸パクリして使われてたらゾワッてしますよね…笑 (2020年5月20日 15時) (レス) id: 3fe6b67371 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年4月6日 23時

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