9 少しの不安 ページ9
Aside
としみつの家に住まわせてもらってからというもの、最近感じていた胸騒ぎも無くなり
安心して過ごしていた。なのに…
「ね、ねぇとしみつ?」
と「ん?どうした?」
「ここ最近で家に来た人とかいる?」
と「うん?んー…A以外うちには入れてないと思うけど」
「そ…そっか。なら、いいんだけど…」
と「何かあったん?」
「いや、そんな大した事じゃ無いんだけど…なんか見られてる、というか監視されてるような
気がしてさ」
と「…まじか。」
「まぁでも単なる私の思い過ごしかもしれないし…しばらく様子見してみる」
と「Aがそれでいいなら良いけどさ、何かあったらすぐ言えよ?」
「うん、ありがとう、!」
…
「おはようございまーす」
今日はOMAさんの所で新曲の収録。
O「今回めっちゃいい感じね、なんかいい事でもあったの?笑」
「ほんとですか!?えー…なんも無い笑」
O「ほんとにー?まぁでも良かったよほんと!次も頑張ってもらお」
「ひぃー…期待に応えられるよう頑張りまーす…笑」
O「はいはーい笑 んじゃ、気を付けて帰ってね」
「はーい!今日はありがとうございましたっ!」
OMAさんに挨拶をしてスタジオを出た、その瞬間
パシャッ
「…え、?」
自分に向けられたと思われるカメラのシャッター音が聞こえた。
すぐさまその方を向くがそこには何も無い。撮られた、そう考えると身震いがした。
「早く、帰んなきゃ…」
そう思うも、足が竦んで動かない。どうしよう、ここで襲われたりしたら…!!
と「何してんの?」
「!」
やっと我に帰った私は思わずとしみつに抱きついた。
と「っと、どしたん」
「さっき、シャッター音がして、!」
と「わかった、一旦落ち着け。大丈夫だから、な?」
「…はぁ、あ…ありがとう、」
と「とりあえず家に帰ろう?今は無理に話さなくていいから。」
「うん、そうする…」
…
???「A…?なんでそんなに僕に怯えるの…?」
???「Aは僕の事が大好きなんでしょ?そうだよね?」
???「騙されないでよ、そんな奴に。ねえ」
???「僕が、僕がAの目を覚ましてあげなきゃ…」
???「待っててね…A。」
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作者名:ぬん。 | 作成日時:2022年5月4日 21時