8 ちょっとした出来事 ページ8
Asaid
としみつとご飯を食べ終わり、どうせなら泊まっていくかという話になった後スマホが鳴った。
電話?誰だろうこんな時間に
「え、?」
スマホの液晶画面に表示されていた数字は、
何度も何度も見たあの大嫌いな元彼のものだった。
え、なんで、なんでこの人が私の電話番号を知ってるの?
そう考えた瞬間背筋がゾワッとして、思わずその場に座り込んでしまった。
と「Aー…って、どうした?電話出なくていいの?」
「と、としみつ…」
としみつに声を掛けられてやっとの思いで顔を上げた私は、としみつに縋り着いた
と「うわっ、ほんとにどうしたんだよ?」
「元彼から…電話が…」
と「は?」
「としみつ…私怖い、」
と「…しばらく俺の家にいるか?」
「いいの、?」
と「あったりめぇよ。愛しい彼女のためならそんぐらいお易い御用だわ」
「!、ありがとう…そうする」
と「ん、だから安心しろ。もう泣くな」
としみつの優しい手がそっと頭を撫でた
大丈夫…だよね。電話番号を変えればいい話なんだから、大丈夫…大丈夫だから。
…………
薄暗い部屋にはパソコンの液晶画面の光だけが着いており、 壁にはおびただしい数の
ある女性の写真が貼ってあった。
???「A…君は僕だけのモノでしょ?」
???「そんなどこの馬の骨かもわからない奴より、僕の方がずっと君を愛してる。」
???「君には僕しかいないんだよ。ねえ、早く目を覚ましてよ。」
???「…僕が救ってあげるからね、A。」
???「君にくっつく虫は僕が全部駆除してあげる。ねぇ…だからさあ」
???「僕だけを見てよ」
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作者名:ぬん。 | 作成日時:2022年5月4日 21時