【WT】New world【短編集】

飲酒禁止。2 ページ20

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色々あってA目線では話が進められんようになったから、ここからは俺、イコさん目線でいくで。


「あ、やべ。それ酒だったわ。悪いなA。じゃああとは頼んだぞ生駒〜。」

「」


何も言う気にならへんのはなんでやろな。
とりあえずAはずっと黙っとるけどいけるんか？


「…おーい、Aちゃー(『子ども扱いせんとって!!』…。」


……どうしたらええん？←


『私だってもう高3やもん。子どもやないもん！』

「うん、めっちゃ可愛いけどとりあえず落ち着こな。」←


急な関西弁にやられてもたわ。どしたんこの子。俺のハート掴みに来とるとしか思えへん。

心配せんでも俺の浪速魂は既にAのもんや。←


『うぅー…イコさぁん…』

「赤面プラス涙目アンド上目遣いめっちゃ可愛いで。どしたん？」←


思わず本音言うてもうた。あかんあかん。俺の理性がんばってくれやまじで。


『…私を大人にして……？』


ﾋﾟｼｬｯ。(浪速魂にヒビが入った音や。)


「えっと、それはつまり…」

『…してくれへんの……？///』



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俺の家にAを連れてきた。…え、これって誘拐？誘拐になる感じか？ほれは困る。


Aをお姫様だっこして俺のベッドに寝かせる。ほれから水を、正真正銘本物の水を飲ませた。


『…イコさん……私な…お母さんもお父さんもおらんの…』


ぽつりぽつりAの小さな声が聞こえた


『…私、ちゃんと育ったんかな…お母さんに会ったら、立派になったねって…言ってもらえるんかな……』


いつ会えるんかな……最後に聞こえたのはその言葉だった


「Aはまだまだ子どもやなぁ。」


俺はすやすや寝息を立てて眠るAの顔を見ながら言うた。


「…みんなに頼ることを覚えたら、大人になったって言ったる。」


それにしても可愛かった。てか寝顔も可愛い。写真撮ってもええよな、捕まらんよな。

おやすみ、A



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