これは運命でしょうか？ 19

あれから数年 ページ22

翔太と付き合って5年が経ち、6年目に入ろうとしている今日。








私は32歳になり、翔太も35歳になった。









職場では社会人11年目になり、10年目の昨年には課長に昇進した。









山「Aさん！」









『あー、山下くん！
　お疲れ様です。笑』









山下くんは相変わらず「Aさん」と呼んでくれるうちの1人。









山「お疲れ様です！
　 今日も一段とお綺麗ですね！』









『ふふ、こんなおばさん相手にしてないで若い子に
　言ってあげなさいよ。笑』









山「いやいや、若い子になんて言ったら嫁に
　 怒られます、、。」









『そうだったね。笑
　ってこらっ、誰がおばさんだ！笑』









山「ちょ、そうゆう意味じゃないですって！！」









ここ数年でいろんなことが変わった。









そう、山下くんは2年前に結婚して今じゃ1児の父。









毎日のように娘さんの可愛い写真を見せてくる。笑









そして、ここにはいないけどあの橋本くんもついこの間入籍をしたばかりだ。









山下くんは私が課長になったのと同じタイミングで係長になり、私の班をそのまま山下くんへ引き継いだから今は班長をしている。
あと、橋本くんは主任になって山下くんの下で働いていて頼りになる後輩たちだ。









それに比べて何も変わってないのは私だけ。
若い子からしたら、独身女が営業課長をしているなんて負け犬のおばさんにしか見えないんだろうな。









だけど、私には翔太がいる。
みんなも知ってるあの渡辺翔太だよ？
SnowManの渡辺翔太！
あれ、私の彼氏だからねっ！









なんて小さいマウントを心の中でとってみる。

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