【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その15(夏編)

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網問『さぁ、Aさん早く荷物を置いて俺と一緒に薪を拾いに行きましょう』

間切『だからAさんはお疲れだろうから休憩されてから…って、お前Aさんに手伝わせる気か？！』

網問『だって少しでもAさんと一緒に過ごしたいですもん！』

間切『だからってお前…！』

「ち、ちょちょちょ！！間切さん、私そんなに疲れていないので薪拾い手伝えます！それにほら！人数多い方が早く終わりますし！…ね？」

再び言い争いを始めた2人を慌てて止める。
ぶっちゃけ疲れてはいるけど、楽しみの方が上回っているのでまだまだ動ける。それにお世話になるんだから手伝えることがあるなら手伝わないといけない。
私がそう言うと間切さんは何かを言いかけた口を閉ざしたあと、深い溜め息を吐いた。

間切『…分かりました。ですが、疲れたり休憩をしたい時は遠慮なく仰ってください。約束出来ますか？』

「分かりました！」

網問『じゃあ、早速薪拾いに行きましょう！』

「うんっ！あ、留三郎くん、私の荷物を水軍館に持って行ってくれる？私、このまま網問くん達と薪拾いのお手伝いに行ってくるから」

留三郎『あ、あぁ…』

「ありがとう！よろしくね」

荷物は留三郎くんに任せて私は網問くんに手を引かれて薪を拾いに行く。
だから私が去った後こんな会話がされていたなんて知らなかった。

乱太郎『…行っちゃったね、Aお姉ちゃん』

団蔵『まぁ、兵庫水軍の方たちも押しが強い人が多いから仕方ないけど…』

庄左ヱ門『困ったなぁ…』

伊助『何が困ったなの？』

庄左ヱ門『先輩方を見てみなよ。あからさまに不機嫌だろう？』

三治郎『ほんとだ〜…』

仙蔵『ふむ…1年から話は聞いていたが、ここまでとはな。少々油断していた』

伊作『あれよあれよという間に連れて行かれちゃったね…』

勘右衛門『人懐っこいキャラは狡いんじゃないの？』

兵助『キャラって言うなよ…でも油断しているとこの2日間はAさんと話すことさえ出来なくなりそうだね』

喜八郎『…ちょっと僕、穴掘って来てもいい？』

滝夜叉丸『喜八郎、それはやめておけ。後で先輩方や先生方にこっ酷く叱られたいのか？』

タカ丸『でもさすがAちゃんだよねぇ…この状況は好ましくないけど』

モヤモヤしながらこの先どうなるのか不安が募る学園の生徒たちなのでした。

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