【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その15(夏編)

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「ち、ちょちょちょちょ！！ご、誤解！誤解だってば！ね？留三郎くん？！」

慌てて誤解だと言葉を並べ留三郎くんと私たちを見下ろす用具委員会の子達を交互に見る。

留三郎『そ、そうだ！だからお前たち落ち着け！まずは俺たちの話をだな…って、1年生はどうした？今さっきまでそこに居ただろ…まさか！』

どちらかと言えば動揺しているのは私たちだと思う…なんてツッコミもする余裕はなく、彼の言葉に顔を上げ作兵衛くんの後ろを見るが1年生3人の姿が確かに見えない。
そして彼と同じくハッと気付く。気付いた時には既に遅いということを私は身に染みて分かっている為次に何が起こるのか容易に想像が出来た。

しんベヱ『大変！たいへ〜ん！』

喜三太『一大事で〜す！！』

しんベヱ・喜三太『Aお姉ちゃんと食満先輩が医務室にて大変なことになっていま〜す！！！！』

平太『ね、ねぇ…そんなに大声で言っても大丈夫なの〜…？』

学園中に響くくらい大声で叫んでいるしんベヱくんと喜三太くん。

終わった。いろいろオワッタ。

留三郎『ばっ…！！作兵衛！守一郎！今すぐあいつらを止めてこい！！！！』

作兵衛『は、はいっ！！浜先輩！心中お察ししますが今はあいつらを止めに行きますよ！！』

守一郎『食満先輩と…Aさんが…』

作兵衛『しっかりしてください！！』

慌てて留三郎くんが作兵衛くんと守一郎に止めに行くように促すが、守一郎の傷心っぷりが酷くてこの世の終わりだと言わんばかりに私たちを見ている。

大好きな先輩にこんなことしてごめんって！！！！

「し、守一郎！ほら〜…この間布団を干してたら飛んでったの！布団が吹っ飛んだ！なんちゃって〜？」

守一郎『布団が吹っ飛んだ…ぶふっ、ぶわ〜っはっはっはっはっ！！』

「よし、笑った！」

留三郎『こんな時にオヤジギャグ言ってるバヤイか！』

「だって守一郎が微動だにしないんだもん！笑わせたら動くかもしれないじゃん！」

作兵衛『言い争いを始める前に食満先輩は早くA先輩の下から抜け出してください！じゃないと他の誰かに見られますよ！』

この後、学園中がプチ(？)パニックに陥ったのは言うまでもない。

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