【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その15(夏編)

◎15-18 ページ21

でもこの世界で生きて行く以上、自分の身を自分で守れるようにならないとやっぱりダメだよね。運動音痴の私でも大丈夫かなぁ...。手始めに毎朝ランニングから始めて体力つけて、そこから少しずつ忍術を身につけていった方が良いかな。私一人でも出来そうなものをリストアップして...

仙蔵『A、勘違いはするなよ。別にお前一人の力でなんとかしろなどとは言っていないし思ってもいない。これまで通り、何かあれば先に我々に頼るということは忘れるな。絶対にだ』

仙蔵くんの言葉にハッと我に返り、手元にある本からみんなの方に顔を向ける。
あ...私また一人で何とかしようとしてた...？
そうだよ、別に長次くんは一人で生きていけるようになんて一言も言ってないのに...でもいいのかな、頼っちゃって...今までもたくさん迷惑と心配をかけてるのに更にみんなの負担になるようなことしてもいいのかな...。

私の不安を見透かしたのか、文次郎くんが後頭部をガシガシと掻きながらクソデカ溜め息を吐き出した。

文次郎『はぁ...お前と言う奴は本当に...あのな、お前は確かに俺たちよりも歳上だ。だが、忍者のたまごとしては俺たちの方がはるかに先輩だ。1年生だってお前の先輩になる。後輩が先輩を頼って何が悪い？』

ド正論を突きつけられてぐうの音も出ない。
未だに、甘えと頼ることの我儘の区別があんまりついてない。今もこれは彼らの負担になるから我儘になるんじゃないかと思っている。

◎15-19→←◎15-17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す