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『A大丈夫か?痛くないか?』
だれ…?
『大きくなったなぁ〜』
温かくて懐かしい匂いがする
『この間までまだ赤ちゃんだったのになぁ』
私もう子供じゃないよ
『Aが大きくなるまで一緒に居たかったんだけどな』
そんな事言わないで一緒に居てよ
『ごめんな、A』
いや、待って…置いて行かないで…1人にしないで!
「おとうさっ...!」
そこで私の意識は現実へ戻された。
見慣れた天井と鼻を掠める薬草の香りでここが何処なのか直ぐに分かった。
寝起きで体が怠く感じ起き上がりたくない。
私、なんでここに居るんだっけ?
今何時くらい?
誰も居ないの?
様々な疑問が浮かんで来たが、考える余力が残っておらず頭がぼんやりとする。しかしそれに反比例して1人というこの状況に不安が襲い始め、胸の辺りがざわざわとしていた。
不意に障子が開き誰かが中へ入って来た。その人物を確認しようと首をゆっくり動かす。
伊作『Aさん…!良かった、目を覚ましたんだね』
私と目が合うなり、彼は安堵の表情を浮かべながら傍に腰を下ろした。
彼の登場により、先程までの胸のざわつきがスーッとどこかへ消えて行くのを感じる。
伊作『気分はどうだい?君が目を覚ますまでは外傷の手当てしか出来なかったからずっと心配していたんだ…あ、だからと言って迷惑とかではないから安心して』
彼の様子からとても心配してくれていた事がひしひしと伝わって来る。
そういえば、宝探しをしていてドクタケ忍者から逃げて、それから雨宿りをしていて…それから…
「…伊作くんが私を見つけてくれたの?」
夢の中ではお父さんだったけど、私を見つけて温かく包んでくれていたのは彼だったのだろうか。
孤独に押し潰されそうになっていた時に助けてくれたのは伊作くんなのかな。
「…ありがとう。私を見つけてくれて」
私がそう言うと、彼は一瞬何かを言いたげに薄く口を開いたが直ぐに閉ざし、少し寂しげに笑った。
彼が何でそんな表情をしたのか私には分からない。というより、考える力が残っていなくて考えるのをやめた。
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のんさん(プロフ) - りっかさん» りょーかい!探して見る👀👀 (2023年1月17日 16時) (レス) id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - のんさんさん» アイコンは忍たまの30期の画像にしてる(した)〜名前はりっか、ricca7759どっちかで検索したら出てくるかな🤔 (2023年1月17日 11時) (レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - りっかさん» うそーーん!鍵ちゃうよーー!共通の人見つけれんかなぁwりっかちはアイコンと名前なにー?? (2023年1月16日 20時) (レス) id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - のんさんさん» のんちゃん見つからない!www鍵垢? (2023年1月16日 18時) (レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - りっかさん» わーいぃぃ!www 私の垢教えようか...!のんたんって検索して、シナモンのアイコン!プロフ見たら5/10 って書いてる!守一郎がいたら完璧にそれだ!ww (2023年1月16日 16時) (レス) @page48 id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年11月5日 11時