【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その15(夏編)

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乱太郎『Aお姉ちゃん、目が覚めたの？！』

しんベヱ『うわぁ〜〜〜ん！Aお姉ちゃん無事で良かったぁ〜！ズビズビ』

きり丸『しんベヱ！鼻水垂らしながらA姉ちゃんに近付くなよ！汚ぇだろ！』

「おおぅ...お、おはよう...みんな」

現れたのは1年は組のみんな。
みんなして心配と不安が入り交じった表情を浮かべ医務室に入って来る。しんベヱくんに至っては既に泣いていたけど。
そして傷だらけの私を見て更に顔を青くし始めたので慌てて「大丈夫」と笑って上半身を元気に動かして見せた。

庄左ヱ門『でも...起きてて大丈夫なの？まだ寝てた方が良いんじゃ...』

伊助『そうだよ。それに熱もあったんでしょ？ぶり返したらどうするの？』

それでも心配なのか庄ちゃんと伊助くんが眉を八の字に下げて問い掛けてくる。
正論っちゃ正論なので返す言葉が無い私は苦笑いを浮かべた。

「まぁ、そうなんだけど...でも、本当にもう大丈夫だから。足首を捻挫してるから当分は動けないけど、他はもうピンピンしてるよ。だからもうそんな顔しないで...心配させてごめんね。乱太郎くん、きり丸くん、しんベヱくん、私を助ける為に行動してくれてありがとう。3人がいなかったら私今頃捕まってたよ。勇気があって本当に凄いね」

私がそう言うと泣いていなかった乱太郎くんときり丸くんまで目をうるうるとさせたと思った次の瞬間にはダバーッと顔から出るものを全部出して泣いていた。

その様子にぎょっとした私は大慌てで何か拭くものを探す。すると、新野先生が手拭いを彼らに差し出してくれた。

新野『朝からこの調子では1日を元気に過ごせませんよ。それから、Aさんは病人なんですから大勢で来るのは感心しませんね』

新野先生の言葉には組の子達は「ごめんなさい...」と肩を落としてしゅんとしていた。
彼らの素直さと私を心配してくれている優しさに新野先生は表情を崩しふんわりと笑うと言葉を続ける。

新野『少ない人数でなら許可します。授業が終わったら交代ごうたいで時間を空けてお見舞いに来なさい。くれぐれもAさんに無理をさせることがないように』

その言葉にぱっと表情を明るくさせるは組のみんな。さすが新野先生。みんなの扱いが分かってるな〜。

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