２）好きって言って -O.S- (ページ4)

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36.慣れない笑顔ページ4

「それでっ、その不良くんが私の言葉も聞かずに睨んで帰って行ったんです！」

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晩御飯を食べながら今日会った不良くんの話を
大野さんに話す。

そんな私の愚痴も、ニコニコしながら聞く大野さん。

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智「でも奈々ちゃんと同じクラスで良かったね(笑)」

「…それは凄い嬉しかったけど…、不良くんが…」

智「(笑)やっぱり不良くんなんだ(笑)」

「…笑い事じゃないです」

だって、ほんとに嫌だったし…、怖かったし。

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智「その不良くんの名前は聞かなかったの？」

大野さんがオムライスを食べながら私に話しかける。

そういえば、名前知らないな。

…でも今後関わらないようにするから知ったところであんまり意味無いよね。

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そんな事を考えて、オムライスにスプーンを入れようとしたら

大野さんの視線を感じてチラッと視線を前にする。

そしたら朝みたいに、またパチッと目が合った。

「っ…」

智「俺は話聞く限り楽しそうでイイなぁって思ったけどね」

またまたふわっとしたお得意の笑顔で微笑んだ。

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何回見てもその笑顔には慣れないよ…。