今日:16 hit、昨日:10 hit、合計:47,925 hit
小｜中｜大
47.どうすればいいんだよ ページ15
速水「…マジかよ」
確かAちゃんの母親って、Aちゃんが５歳のときに男作って出てったんだよな…。
.
.
速水「…なんでそんな人が今更」
智「知らねぇよ…」
絶対知ってるだろって顔。
速水「なんて言われたんだよ…」
智「……母親だって言われて…お父さんが亡くなったことを聞いたらしくて。…Aちゃんとまた暮らしたい…って」
速水「…っは？今すぐにかよ？」
智「今すぐはAちゃんに会わせる顔が無いって言ってた。忘れてるかもしれないって。だからまた俺と話したいってさ…」
.
.
智「…忘れてるかもしれないって。馬鹿じゃねーの」
大野の声の大きさは変わらず。
…ただ、声色だけが低くなった。
智「忘れられてねぇんだよ。嫌なくらいAちゃんの記憶にこびり付いてんだよ。……だから、今会わせる訳にはいかないんだよ…」
速水「……」
智「今会わせたら…Aちゃんが壊れるんじゃねぇかって。この事言ったら余計傷付けちゃうんじゃねぇのかなって思うんだよ」
.
.
.
俺に伝えてるわけでもなく。
怒ってるわけでもなく。
ただ自分の気持ちを吐き出す大野。
.
.
智「…っもう分かんねぇ……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：な り き | 作成日時：2017年8月7日 14時
