Happy Everyday 3rd.

実はお泊りです！by私 ページ3

「シャワー、ありがとうございました！」

話達しがリビングに入ると、皆さんが一斉に私に向いた。
揃いも揃って呆れ顔…。
何で、そんな顔されなあかんのよ？

「どうしました？」
今「イメージと全然違う！」

違うって言われても…。
この格好――メンズTシャツと半パンが、私のパジャマやから、しゃーないやん。

大「水玉以前の話やな」
西「せめて、ホットパンツやろ！」
「いや、無理っす。セルライト、多いんで。…そもそも、どんなのを想像してたんですか？」
能「見てみ。男の理想ってのは、こんなのやで」

皆さんの中心にあるスマホを覗けば、《The 女子！》って感じの可愛いのが並んでる。

良「見事に打ち砕かれたわ」
「いやー…そういう系は着れないっす。皆さん、期待しすぎですって」
西「女子っぽい要素、ないん？」
「今ですか？」
西「うん、今」
「えぇー…」

そんなん求められても、今は…！

「あぁ！おやすみブラしてます！見ますか？！」
能「やめて」

シャツをめくろうとしたら、全力で止められた。
…あぁ、そっか。
ごはん食べたばっかりで、ぽっこりお腹や。
そりゃあ、人様に見せられへんわ。

鳥「…もうツッコんでいいか？」
「何です？」

鳥谷さんの顔は、7人の中でいっちゃんひどい。
そんな顔されるほどのこと、やってる？
強いて言うなら、頭のタオルぐらいとちゃうの？
皆さんが寝てから、ゆっくり乾かそって思ってんねんけど…。

鳥「…何でサングラス？」

あぁ、コレ！
やから、入った時にあんな反応やったんか！

「そりゃあ、すっぴんを見せないためですよ」

失礼のないように、色の濃いヤツを選んでんよ？
私的には、めっちゃ良いと思うんよ。
風呂入ったのに、また化粧するのは論外やし。
タオルで隠すには、手が疲れるし、不便やし。
これやったら掛けとくだけやから、ハンズフリーでめっちゃラクやん。

鳥「またか」
「そう言いますけどね、女子にとって、すっぴんというもんは、最重要問題なんです！」
「「「「「「「…」」」」」」」



すっぴんについて語ろうとしても、即座に止められ、あっという間に就寝時間。
私も雑魚寝しようと思ったのに、これも止められて、結局私は能見さんのベッドで寝ることに…。

でも、その前に髪の毛を乾かさなあかん。
足音を立てんように洗面所に行って、サングラスも巻いてたタオルも取って、ドライヤーのコンセントも入れて、準備は…。

「みーっけた！」
「っ！？」

顔を上げると、鏡の向こうには…。

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