ようやくインタビューby私 ページ16
急に藤浪くんが入ってきたのもビックリしたし、窓越しに皆さんが並んどったのも、監督がおったのもビックリした。
藤浪くん、大丈夫やったんかな？
あんなに注目されてたら、公開処刑っぽくない？
あとで「ごめん」ついでに、何か差し入れとこ。
◆◇◆
そして、何よりもめっちゃ驚いたことが1つ。
あんだけはっちゃけてた山田さんが、めっちゃ大人しくなったこと。
借りてきた猫みたいに、イスに座って背筋をピンと伸ばしてる。
「すごく真面目になりましたね」
山「試合中、何されるか分からんから」
「少なくとも、ホームラン阻止ですね」
山「そーゆー意味とちゃうねん」
「ん？それって、さっきの『ホンマ怖いわ』と繋がってます？」
山「うん、めっちゃ繋がってる」
山田さんは時々、窓を見てビクついてる。
皆さんは、もうおらんねんけどなぁ。
山「今年の阪神、おかしいわ」
「監督が変わったからですか？」
山「ちゃう。過保護すぎんねん」
「何言ってるんですか？監督は100%スパルタですよ」
山「だから、そーゆー意味とちゃうねん」
そんなん言われたって、私には分からん。
「てか、何で私のこと知ってるんですか？今日、初めてお会いしたんですけど？」
山「勇人さんから情報くるし、SNSで有名やし」
SNSはともかく、またラビットさんか。
ホンマ、要注意人物やな。
親交のありそうな藤浪くんに言って、何とかしてもらうか！
◆◇◆
質問してたら、スマホのアラームが鳴った。
これで、山田さんの取材も終わり。
「〈こぼれ話〉用の写メ撮っていいですか？」
山「うん、ええよ」
「ありがとうございます。じゃ、お願いします」
私のスマホを渡すと、強張ってた山田さんの顔が緩んだ。
山「何で俺なん？」
「私、自撮り苦手なんで」
山「あぁ。いっつも、自分見切れてるもんな」
「読んでくれてるんですね」
山「当たり前やん。…しゃーないから撮ったろ」
「えへへ、すいません」
山田さんのおかげで、無事写メも完了。
私の顔もちゃんと写ってる(笑)。
「今日の小話に載せますね」
山「よろしく。…あ、そうや！あとで俺んトコに送っといて！」
これにて、取材終了。
山田さんを見送って、後片付けをして、部屋を閉めて、事務局にカギを返しに行く最中…。
「アドレス、知らんやん」
写メ送られへんなぁって思ってたら、スマホのメッセンジャーに通知が入った。
パッと見てみると、差出人はあの山田さん。
おぉ、こりゃあ幸い！
あとで送っといたろーっと。
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Quintet(プロフ) - ゆかさん» コメント、ありがとうございます。あちゃー、私のルーティンがバレてしまいましたね(笑)。あともう半日、あと数時間を過ごす一息になればと思っています。これからも、よろしくお願いします。 (2016年10月14日 16時) (
レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 毎日更新されるのが楽しみです！ 毎日4時過ぎにこのお話更新されているか見てしまいます。笑 これからの楽しみにしています！ (2016年10月12日 15時) (レス) id: c3eab76729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Quintet | 作成日時：2016年10月4日 15時
