Happy Everyday 2nd.

餌付けby鳥谷 ページ44

宴は、最初から大盛況。
サラダ、たまご巻き、白滝の炒め物、トンカツ、ハンバーグ、肉じゃが、スープ…。
この圧倒的な物量に、興奮した全員が我先にと争奪戦。
俺も一通り、皿に盛った。

「いっぱい作って正解ですね」

Aは少しビールを飲んでは、

今「Aちゃん、スープおかわり！」
大「俺も！」

おかわりの催促に応えて、スープをよそう。
その間にも、ハイテンションなアイツらの相手もする。

「若虎くん並みに食べますね」
良「当り前。走り回ったんやから、腹が減ってるに決まってるやろ」
「今日の新井さんは、大活躍でしたもんね」
西「俺は！？」
「西岡さんも、きっかけ作ってくれましたもんね。ありがとうございます」

そりゃあ、メシ食うヒマもないな。
でも、こうして飲みながらメシ食って、紅くなったAを見るのも、たまにはいい。
あぁ、ハンバーグうまっ。



◆◇◆



「皆さん、まだ食べられますか？」

会話が弾んでる間に、あんだけあったメシが、ほとんど消えていた。

上「まだ入るよ」
大「端まで料理来てない！」
今「良太さん、めっちゃ食べてるし！」
良「つい手が伸びてな。でも、まだまだいける」
「じゃあ、もう1品作ってきますね！」

Aは、空いた皿を持ってキッチンに行く。
入れ替わりで、篤史さんが酒とつまみを持って戻ってきた。

能「出来るまで時間かかるから、それまでのんびり飲むか」

全員が真ん中に寄って、Aの話に華を咲かせ始める。



◆◇◆



ほどほどに参加してたが、散らかってる缶が気になって、俺は片付けに回る。
大量の缶を抱えてキッチンに行くと、Aが野菜を切ってた。

鳥「何、作ってんだ？」
「餃子です」
鳥「美味そうだな」
「まだ何にも出来てませんよ？」
鳥「あれだけ美味かったら、餃子も美味いだろ」
「実は、スープとダシの味見しかしてないんで、ごはんの味が分かんないんです。たぶん、いつも通りやと思いますけどね」

俺はあっちに行って、空いた皿と取っておいたメシ一通りを持って、キッチンに戻る。
Aは、すでにタネをこねていた。

「すいません。空き皿は…」
鳥「こっち向いて」
「はい？」

俺に向いたAの口に、たまご巻きを入れた。

鳥「アイツらの相手ばかりで、食ってないだろ。今のうち、食っとけ」
「でも…」
鳥「いいから食え」

Aは口を開けて、次を催促してくる。
小さくしたハンバーグを入れてやると、笑った。

「うん。美味しい」
鳥「な、言ったろ？」

ギョーザ100コ辛い…by私→←わっしょい！by上本

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