Happy Everyday 2nd.

役得by大和 ページ30

良「何でそんな冷静に見られるんじゃ？」
西「俺、目撃したん2回目なんで。言っときますけど、コレまだマシですよ？こないだなんて、裸で抱き合ってたんですから！」
今「トリさん…」
上「ナリ、しっかり！」
能「えらい大胆やなぁ」
鳥「誤解招くだろうが。スライディングパンツ、履いてたし。てか、掘り起こすな」

みんながそれぞれに夢中で、今までメインやったAちゃんな置いてけぼり。
せからしかった部屋が、急に静まり返った。

「賑やかですねぇ」
大「高校生みたいだろ？」

Aちゃんの隣が空いちょる。
トリさんのごつ、おいもそけ座っ。
空気になっちょった甲斐があった。

「見てるだけで楽しくなっちゃいます。てか、私って皆さんの癒しだったんですね」
大「来てからずっとやし」
「え、そうなんですか？」

Aちゃんの眼が丸うなったて思うたら、

大「うん。一緒にいるとすごく和む」
「ふふっ…照れちゃいます」

今度は照れたわれがおを見せてくっ。
ほんのこてむぜ。

「あ、そうでした！」

Aちゃんな、急に背筋を伸ばして、おいを真剣に見てきた。

「今朝、若虎くんに話を聞きました。助けていただいて、ありがとうございます」
大「いいんだ。俺らが勝手にやったことだし。無事で良かった」

安堵ん意味も込めてびんてを撫ずっと、Aちゃんな嬉しそうにすっ。
まるで動物や、わっぜネコっぺ。

「新井さんと違って優しいですね」
大「あんなガサツにはできないから」
「早く対策を取らないと…。いちいち、鏡を見るのが面倒なんですよねぇ」

Aちゃんの表情が、少し曇った。
結構、深刻な問題んごたる。
じゃっで、おいなりん提案をしてみる。

大「1回、髪、下ろしてみたら？ラクに整えられると思うけど…」
「お？それ、いいですね！試してみます！大和さんに真っ先に報告しますね！」

曇りから晴れへ。
表情が、コロコロ変わって面白か。



せっかっじゃっで、前から思うちょったことを誘うてみよう。

大「話は変わるんだけど…今度、買い物に付いてきてくれない？」
「買い物、ですか？」
大「服を買いたいんだけど…」

恥ずかしゅうて顔が見れん。
言葉も詰まってしまう。

「大和さんって、独りで買い物って苦手そうですもんね」

あぁ、バレちょる。

「もー、顔上げてください」

肩を叩かれて顔を上ぐっと、視界にはわれがおいっぺんAちゃん。

「一緒にカッコいい服、選びましょ」
大「ありがと」

おいも、笑みがこぼれた。

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