There are not the stairs which cannot go up

４２段目 ページ45

ツ「でも 多分一番褒めて貰いたかった
　 のは 自分自身の力で何かをやりたい
　 目指したいと思った時...」

波父「何がものさしだ それはものさしではなく
　 我々の訓示だ家訓だ バカをいうな！」

((バン

陸父「そうだ その通りだ」

ツ「そんなに私たち トクサーが
　 うらやましんですか？」

タ父「あぁ？」

ツ「私がおじいちゃんに教えて貰った
　 ものさしには 目盛りが３つしか
　 ありません “嘘はついてはいけません”
　 “人に迷惑をかけてはいけません”
　 “人には優しくしなさい”それ以外は
　 全部自由です あなたたちから見たら
　 私は何も持っていない子供かもしれない
　 でも だからこそ 何が欲しいのかなって
　 一生懸命考えた 将来何になりたいのか
　 夢を見ようと思ったその答えは まだ
　 出てないけど でも私はそんな毎日が
　 とても自由だと思った
　 須堂くんいいでしょ？
　 私たち子供に 大人のものさしなんか
　 いらない 誰々くんより進んでるとか
　 誰々さんより遅れてるとかそんな
　 言葉は もう聞き飽きた
　 そうやってものさしだけ渡して
　 自分たちが守ってやるから
　 自由に生きろなんて 私たちの自由は
　 親の手の中で測れるほど 安いもんじゃない
　 そんな風に与えられた自由で 本当に
　 満足してるの？ 須堂くんもみんなも
　 本当は何がしたいの？」

波「そんなもん」

４３段目→←４１段目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す