曲者揃いのスリザリンは時間の旅に出るらしい。 (ページ31)

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楽しい目覚めページ31

スコーピウスとAがアルバスのベッドのヘッドボードに寄りかかり、不気味そうに覗きこんでいる。

ス「アルバス....」

スコーピウスはプスプスとアルバスの頬をつつく。

「アルバス」

アルバスは目を覚まさない。

ス「アルバス！」

スコーピウスが大きな声を出すと、アルバスはびっくりして目を覚まし、スコーピウスとAは声をあげて笑う。

「グッドモーニング、アルバス」

ア「グッドモーニング、A、スコーピウス＿＿＿楽しいな。こんな風に目覚めるのは楽しいよ」

ス「僕らはこれ以上怖いと思うところがない場所がいた。そして僕は恐れに対して強くなった。恐れ知らずのスコーピウス、怖いもの知らずのマルフォイだ」

ア「いいね」

ス「Aのこともバッチリ守れるよ」

「あら、頼もしいこと」

クスクスとAは楽しそうに笑う。

ス「無人島に放り投げられても僕はドラゴンと戦えるな」

ア「恐れ知らずは君の健康によくないな」

スコーピウスはアルバスとAを見て物思いにふけるような表情になる。

ス「ここに戻ってこれて、どれだけ嬉しいか」

「本当に、あそこはひどかった。みんなが私たちを恐れてた」

ア「でも君たちは世界を変えた。時間を元に戻し、君たち自身も元に戻した」

ス「自分がどうあるべきか、分かってたからなんだ」

「それにね、大切な人たちを失う気持ちがよくわかったの」

アルバスは二人の言葉を噛み締める。

ア「一度過去に戻ったことは間違いじゃなかった＿＿＿愚かなのは二度も過去に戻ったことだ」

ス「僕らは二度とも戻った」

ア「どうして僕はそんなにこだわっていたんだ？セドリックを救うことか？違う。僕は何かを証明したかったんだ。父さんは進んで冒険を求めたわけじゃない。でも、僕は求めた。みんな僕が悪いんだ」

「アルバス...」

Aは何か言いたかったが言葉が見つからなかった。