説得 ページ4
｢必要なのはわかるよ、私たちだってそうだもん｣
デ｢それが分かっているなら、アルバスとちゃんと話が出来るはずよ_______もう行かなくちゃ｣
デルフィーは優しく微笑み、その場から姿を消す。
スコーピウスとAはその場に取り残されて、黙り込む。
｢スコーピウス、どうする？｣
ス｢僕、アルバスと話してくるよ。アルバスが避けてるのは僕だ。何か僕に原因があるなら、一度、アルバスと2人で話さなくちゃ｣
スコーピウスの真っ直ぐな瞳にAは微笑む。
｢わかった_______でも気をつけて、マクゴナガル先生が見張ってる｣
ス｢僕らが心配？｣
｢いいえ、それ以上にあなたを信じてる｣
Aはスコーピウスの頬にキスをしてアルバスを探すスコーピウスと一旦別れる。
Aがそのまま歩いていると忍びの地図を手にしたマクゴナガルに遭遇する。
｢先生、｣
Aは勇気を握りしめ、マクゴナガルに近づく。
マ｢どうしましたか、Msヴァレンタイン｣
マクゴナガルは忍びの地図をローブにしまい込み、Aに向き合う。
｢先生は、忍びの地図の使い方がそれで正しいと思いますか？｣
マ｢聞いたのですね_______私があなた方を見張っていることを｣
｢はい。先生は地図の使い方が正しいと思いますか？｣
マクゴナガルはAの真剣な瞳に少しの間をおく。
マ｢それをはっきりと伝えることはできません。あなたが悲しい思いをしているのは私も分かっています｣
｢じゃあなんで_______｣
マ｢アルバスの親が望んだからです_______逆らえば、それこそ今まで通りの学校生活からまた遠のくことになるのです｣
Aはハッとしてハリーを思い出す。
｢あの時、ハリーはおかしかった。ハリーはスコーピウスに向かって怖い目をしてた。そしてアルバスを自分に従わせて_______｣
Aが続けようとするがマクゴナガルの視線に気づいて喋り続けようとする口を塞ぐ。
マ｢それ以上言ってはいけません。Msヴァレンタイン、あなたにできることをしなさい_______私はもう行かなくてはなりません｣
マクゴナガルは忍びの地図を広げる。
｢はい…｣
Aは一人になり、その場に座り込んだ。
アルバスとスコーピウスは一体どうなってしまったのだろうか。
Aは2人を待つばかりだった。
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作者名：ななや | 作成日時：2022年9月29日 19時
