愛の話 ページ24
ス「うまくいったのか？」
ハー「呪文はうまくいった、セドリックは杖を持ったままよ。うまくいった」
セ「しかし戻ってきた場所が違う。ここは外だ」
「ここを離れないと」
セ「隠れる場所を探すんだ」
突然氷のように冷たい風が吹く。
「何が起こってる？」
黒いローブが浮かび上がり、そしてディメンターの形になる。
ス「ディメンターだ...！」
ハー「もう遅い」
セ「ひどいことになった」
ハーマイオニーは自分が何をすべきか気づいてロンに向き直る。
ハー「やつらはあなたたちじゃなくて、私を狙ってる。ロン、愛してるわ。ずっとそうだった。でも、あなたたちは逃げて。すぐに」
ハーマイオニーからの愛の告白にロンは口を開ける。
スネイプとハーマイオニー以外の全員がポカンとしている。
ロ「え？」
ス「え？」
「え？」
ロ「まずは愛の話をしないか？」
ハー「ここはヴォルデモートの世界だわ。次の課題を元通りにすれば何もかも変わる」
もううんざり、とハーマイオニーは遠くを見て、呟く。
ス「でも、こいつらはあなたにキスするよ。そしたら魂を吸いとるよ」
ハー「でも君たちが過去を変えるでしょう？行きなさい、早く」
「ハーマイオニー...」
ハーマイオニーはAに微笑みかける。
ディメンターが五人の存在に気づく。
四方から一斉に近づいてくる。
セ「一緒に来い！行くんだ！」
スネイプに腕を引っ張られスコーピウスとAは躊躇いながら着いていく。
三人は歩みを進め、だんだん遠くなっていくハーマイオニーとロンを見つめた。
ハーマイオニーとロンはキスをして、その後に二人はディメンターに魂を吸いとられる。
スコーピウスとAは見守っている。
なす術もなく。
セ「湖に行こう。歩け。走るな」
スネイプは二人を見る。
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作者名：ななや | 作成日時：2022年9月29日 19時
