戦いの部屋 ページ20
ス「誰か事情を説明してくれないか？」
スコーピウスは猛々しいようすのハーマイオニーにテーブルに釘付けにされている。
色褪せた服に燃えるような目。
今や完全な戦士だ。それがかなり似合っている。
Aは釘付けにされる前に蛇へと姿を変えて器用に避けたのだ。
ハー「少しでも動いてみろ、頭はカエルに、腕はぐにゃぐにゃにしてやる」
「スコーピウス、ごめんなさい。助けたいんだけど......」
Aは人間に戻ってスコーピウスに駆け寄ろうとするがスネイプに止められる。
ハー「そのヘビ女をこっちへ寄越せ、釘付けにしてやる」
ハーマイオニーはAを鋭い目で睨む。
セ「この子達は安全だ。これ以上釘付けにする必要はない。君は学生の時、恐ろしく不快な生徒だったし、今は恐ろしく不快な＿＿＿＿＿今の君だ」
ハー「私は優秀な生徒だったわ」
セ「君はまあまあから平均程度だった」
「オーケー、言ってることが合わないわね」
セ「この子たちは味方だ」
ス「そうです、ハーマイオニー」
ハーマイオニーはまだ信用できないという顔でスコーピウスとAを見る。
「ハーマイオニー、信じてちょうだい。それに時間がないの」
ハー「私はグレンジャーと言う名で知られている。お前たちの言うことは信じないぞ」
ハーマイオニーは冷たくそういい放ち、ふん、と鼻をならす。
「何もかも私たちのせいよ。それに、アルバスの」
ハー「アルバス？アルバス・ダンブルドア？何の関わりがあるのだ？」
ハーマイオニーはますます疑わしげにAの顔を覗きこむ。
セ「ダンブルドアではない。まずは座った方がいいだろう」
ロンが駆け込んでくる。
髪は突っ立ち、服は乱れている。
反逆者らしいがあまり様になっていない。
ロ「スネイプ、かたじけない拷問だな。こいつらは何のようだ？」
ロンはスコーピウスとAに気づいて慌てふためき杖を取り出す。
セ「ロン、この子達は安全だ」
ロンはハーマイオニーを見る。
ハーマイオニーは頷く。
ロンは杖をしまい込み、息をつく。
ロ「ああ、ダンブルドア様、ありがとう」
Aとスコーピウスは顔を見合わせて安堵に息をついた。
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作者名：ななや | 作成日時：2022年9月29日 19時
