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Shizuya Side
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またこいつもか
「なんだよ急に」
『彼女、いるんすか?』
しめといい海人といい、どいつもこいつも彼女だ恋だって
春ってこんなもんなのか?
「海人には関係ねーだろ」
『関係なきゃ聞いちゃダメっすか?』
そんなまじなトーンで聞いてくんなよ
男同士で恋バナとか慣れないし恥ずかしい
「ダメとかじゃねーけど、聞いてどうすんだよ」
なんの探りだよ
ちらっと海人の顔を伺うと
ふはっと、笑いしいつもののんびりとした雰囲気に戻る
『どうもしないっすよ(笑)
閑也さん堅すぎ!そんな怖い顔しないで下さいよ!』
自分でもぶすっとしたのが分かった
「っとに、お前はうるさいのも変わんないな」
『話逸らさないでくださいよ』
はあと自然にため息が出る
海人に遠回しも皮肉も通じないんだった
「はいはい、いませんよ!
ばかにすんならどーぞー」
あまりにも折れてくれないから正直に話す
『お!そーなんすか!へー、うん、そっかあ』
どうせ
何でですかとか、作らないんすかとか
ばかにしてくるんだろ
そう予想していただけに海人のリアクションが腑に落ちない
一瞬喜んだような顔をしたかと思えば
悩むに顎に指を沿えうーんと唸る
「なんなんだよお前(笑)」
『まあ俺にも考えるところがあるなーって事っす!』
「脈絡ゼロだな、話が見えねえよ」
掴みどころがないというか、調子狂うっていうか
何のために聞いたんだよこいつは
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作者名:なんちょむ | 作成日時:2019年9月24日 17時