エピソード70"こそ泥と見張り番" ページ29
・
船を止め、皆が寝静まった真夜中の出来事。
メリー号にゆっくり近づく1隻の船が。
見張り番のパルは船に揺れる海の音と風に乗って香る匂いに気づきみかんの木の下で息を潜め通り過ぎてくれと願う。
だが、その願いは叶うことなくその船はメリー号の隣で静かに止まった。
メリー号より遥かに小さな船相手の船。
コソコソとメリーをコソコソと登ってくる。
パルは静かにため息を付き(こそ泥か…)と気だるげに体を起こす。
みかんの木根元に座ったパル。息を殺し相手が登りきるのを敢えて待つ。
そんなパルの目は月の光に照らされ不気味に赤く光っている。
『ししししし、そこそこデカい船に出会えた。
こんな真夜中だ、皆寝ているだろう。ししししし』
コソコソと動き回るこそ泥。まだパルの存在には気づいていない。
『それにしても見張り番をつけないとは、馬鹿な乗組員達だ。』
ここで補足をしておこう。パルが見張り番の時はだいたい1人きりだ。
理由は2つ。
ひとつはパルはひとりでも戦え敵を追い払うから
もうひとつは
1秒でも目を閉じず船の周り全体を監視することができるから
いつからか気づけば見張り番はパル1人きりになった。
『お宝〜お宝〜、お宝ちゃんはどこか…な…』
ヴゥーと唸るパルと一気に冷や汗が溢れ出したこそ泥
「失せろ。」
・
サンジ「おう、パル。おつかれさん」
「おはよ、サンジ」
みんなの朝ごはんを作りにいち早く起きたサンジ
手にはパルの大好きなホットミルクとは朝ごはん
サンジ「昨日は何も無かったか？」
失せろ。と声を出した瞬間猛ダッシュで船を降り『ひぃー！！！！』と情けない声を出しながら遠くに行ったこそ泥を思い出しながら
「何も無かったよ」
と伝える。
サンジ「そうか、ほら食え」
「ありがとう」
おいしいホットミルクに出来たての朝ごはん
みんなよりいち早く食べ定位置であるみかんの木根元に寝転ぶ
みんなが続々と起き始めた頃、パルは眠りにつく
・
夢の中、
真っ暗な世界に人の姿をしたパルがポツンと1人立っている
しばらくすると現れる一頭の狼
パルはそっと狼に触れ伝える
【あいつを殺せ。】
狼の目は赤く染まり真っ暗だった辺りは真っ赤に染る
狼の口には大嫌いなあいつの首
突然閉じられていたあいつの目が開き
【お前のせいだ！】
と叫ばれると同時に
目が覚める。
最近これの繰り返しだ。
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年3月27日 23時) (
レス) @page30 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
jennie(プロフ) - この作品が好きすぎて何周もしてます🫢💗更新楽しみに待ってます！！！ (2022年8月28日 23時) (レス) @page27 id: 01dc2c0fb3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20605号(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです😭😭 (2022年7月27日 19時) (レス) @page26 id: fc8144090d (このIDを非表示/違反報告)
夜光（元星崎夜光）(プロフ) - 続き密かに待ってました!名前固定主はあまり好みではないのですがこの作品はスラスラと読めてしまいます!更新楽しみに待ってます! (2022年6月18日 23時) (レス) @page21 id: dfaecdcdaa (このIDを非表示/違反報告)
隆弘 - 再新たのしみにしてます (2022年5月16日 2時) (レス) @page20 id: 4c1fa166fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルル x他1人 | 作成日時：2022年3月19日 21時
