とある白紙の文学少女 ページ37
その古書堂は、ヨコハマの片隅にひっそりとあった。
たくさんの本と、たくさんの出会い。
様々な職種の人間が入り乱れ、たくさんの噂が流れ込む場所。
困ったことや、欲しい本、おいしいお菓子が食べたければ、いつでもおいでませ。
『白紙の文学書』を守りながら、ミネルヴァのふくろうが、羽を休めながら待っていることでしょう。
貴方の願いが、本に関することならば、きっとこう云ってくれるはず。
『お望みとあらばどんな本でも入荷しましょう』。
あるものは、事件の詳細を聞きに。
あるものは、店主をスカウトしに。
あるものは、好奇心を満たすために。
あるものは、心に残る本を求めに。
あるものは、店主に会いに。
あるものは、店主との契約を果たしに。
あるものは、愛しい妻に会いに。
様々な目的、様々な用事のために、その店へ足を運ぶ。
一人の女性が店主を務める古書堂。『梟の止まり木』へ。
「いらっしゃいませ」
Fin
あとがきという名のやりたかっただけの解説と裏設定的な何か→←・占ツクver.
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作者名:あき | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fallHP/
作成日時:2021年4月24日 1時