のんとぼくの１００日間〔赤〕

02 _ はじめてのお弁当箱 ページ3

望 side .








Aを見送ったあと、早速大毅を幼稚園に連れて行く準備。








「大毅〜！カバンと上着持っておいで！パパもう出掛けるで〜！」


大「のんちゃんっ、おべんとうばこ、つつまれへんっ」


「え〜？！ちょ、早せな遅れるわ……！」








急いでキッチン見に行ったら、一生懸命ハンカチでお弁当箱を包もうとしてる大毅。




でももう、ぐっちゃぐちゃ。笑








「大毅、これはな？こうやって、こことここ持って、こうして結んだらええねんで？」


大「うわあ……！のんちゃん、すごいっ！」


「ほんま、お前は褒め上手やな。笑 明日からはちゃんと自分で出来るか？」


大「ん！だいき、もうできるで！」








そう言いながら、大毅は早速包みたてのハンカチを勢いよく外す。








「ちょい待って……？！せっかくやったのに、外したあかんやん……！」


大「だって、だいきもれんしゅーしたいんやもん……」


「ああもう…… 分かった分かった。じゃあこれ結んで？」


大「うんっ！」








もうゆっくりゆっくり結ぶから全然終わらへん。笑




でもせっかく頑張ってるし、これは邪魔出来へんわ。笑








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「はい、大毅っ！時間やばいから！急ぐで！」


大「のんちゃん、だっしゅ？」


「うん、ダッシュや！走るで、大毅！」








まだまだ始まったばっかりの月曜日の朝。




時間ギリッギリなって、結局幼稚園まで大毅を抱えて死ぬほど走った。








今週分の体力、すでにもうなくなったわ……。笑








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