のんとぼくの１００日間〔赤〕

13 _ はじめての小児科 ページ14

望 side .








大毅を連れて来たのは小児科。




定期検診とかでは来たことあるけど、ほんまに風邪引かへん元気な子やったもんなあ。








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医「喉も赤くないし、なんやろうねえ。最近、ストレスとかありませんでした？」


「あー…… 思い当たるとしたら、最近母親が出産で入院したことですかね……」


医「なるほど…… 子供は環境の変化に敏感ですから、しっかりケアしてあげてください。解熱のお薬出しときますね」


「はい、ありがとうございました」








なんや…… 風邪というよりストレスか。




大丈夫や言うても、やっぱり一番母親に甘えたい時期やもんな。




大毅には我慢させてるの分かってるんやけど、こればっかりは頑張ってもらうしかないし……








だからせめて、ちょっとでもAに会わせたろ。








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「A、久しぶり」


A「えっ、望くん？だいちゃんも、急にどうしたの？連絡ぐらいくれたら良いのに！」


「いや、それが急やってん。……大毅、幼稚園で熱出したもうてさ」








そう言いながら、俺の腕の中でグッタリ寝てる大毅をAに見せたら、それはもう心配そうな顔。








A「うそ、だいちゃんが？……大丈夫だったの？」


「うん。風邪というより、ちょっとした…… ストレス、やって」


A「ストレス……？なんかあったの？」


「ううん。多分、Aがおらんくなって寂しさもあるんやと思うって」


A「そっか…… ごめんね、私のせいで、」


「しゃーないよ。誰も悪ない。だからせめて、大毅のこと抱っこしたって？」








うん、って言いながら腕を出して、ゆっくりベッドから身を乗り出すA。




そのお腹はもう随分大きくなってる気がした。








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ツアー決まった嬉しさで爆発しそう……

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