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目が覚めるとそこはいつも見ていた私の部屋の天井で。
今日がもしまた2月10日なら、2人とも助かるように私がなんとかしなくちゃ。
また同じようにデートをして、またあのトラックが突っ込んでくる時間。
小さな男の子が近くにいるけど、そんなの考えられなくて、
樹の腕を引いてトラックから逃げると、
「…あの子が、!」
『いいの!』
私はあの男の子を見殺しにした。
あの男の子は即死だったらしい。
樹はずっと俯いていて、声をかけても、
「1人にして欲しい…」
って。
「距離を置こう」
って言われて私はとぼとぼと帰路に帰る。
なんで、、、せっかく2人とも助かったのに、
なんで上手く行かないんだろう。
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作者名:くるるぎ | 作成日時:2021年11月2日 17時