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目が覚めて日付を確認するとやっぱり2月10日で。
私たちは同じように遊園地でデートをした。
「楽しかったな、遊園地」
『…っ、』
ゴーーーって音が聞こえたと同時に私は樹のことを押した。
昨日とは違う感覚。
ゴン、!って凄まじい音と共に私はトラックに弾き飛ばされた。
トラックがぶつかって出た煙の中に見える人影は樹で。
「Aっ、!A…!」
私の名前を呼びながら救急車を呼んだり着ていた服で止血したりしてる樹。
『じゅ、り…、?』
樹は2回もこの痛みと苦痛を味わったのか。
「いいから、!喋んねぇでいいからっ、!」
『…よかっ、…た…』
力いっぱい、頭を打ったからか上手く笑えてるか分からないけど、樹の目を見て精一杯笑った。
『っ、デート…楽しか…ねっ、…』
「楽しかったっ、…また行くだろ、?」
『ふふ…っ、げほっ、、行く…』
「…っ、だから……死ぬなっ…!」
『ごめん……ね、』
消え入るような声で言った私は瞼を閉じた。
遠くで聞こえる愛する人の声を聞きながら。
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作者名:くるるぎ | 作成日時:2021年11月2日 17時