鬼神様と崇められた鬼 弐【鬼滅の刃】

第76話 願え、望め ページ40

ガシャンッ！！



「＿＿様、拒んではなりませぬ。

これはあなたの病を治すための薬です。」


「なにが薬だ！！

そんなもの飲んだところで、
この私の体がまともになるのか！？」



どの医者も一緒だ！！
こやつらは私を治す気などない！

金に群がる羽共めっ



長髪は嫌々ながらも薬を口にする
むせながらも男の目には生の執着が見える









これは……無惨の記憶？








ワシの中に流れ込んでくる







感情……絶望……憎悪……






そして……





深い悲しみ




ー





私は見た



そして感動した



人の意思は永遠



私は何度もこの目で見てきた



それなら私の想いも願いも



貴様に託し、私の代わりにお前が王となれ




竈門炭治郎



禰豆子と同じ太陽に愛されるお前なら
どうか私の願いを叶えてくれ




ゆっくりと手を伸ばす無惨



ガシッ



無惨「！？……貴様……」




腕を掴んだのはAだった


だが、Aには意識はなく
無意識に無惨の腕を掴んだようだ



無惨「お前も私を拒むのかっ
貴様には分からぬだろうな！！

太陽の元で貴様は平気でいられるお前にはっ！」



無惨は炭治郎に己の全てを
体内に流し込む



無惨「……竈門炭治郎、お前が鬼の王だ

Aも王のために働け…」



残りの力をAの体内へ注ぐ



無惨「足掻けるものなら足掻いてみよA

私の想いは消えぬ……

さらばだ……」




ああ……光がっ……







ー






「____っ！！」



なに？



「＿＿！！＿＿＿！！！」





聞こえない




「＿＿＿＿！＿____ろっ！！＿＿！！」




ああ……この声……


すごく心地いい……




「＿＿きて＿れ！＿！！」




この人は



「お＿＿、＿＿！！」




この声は




「A！！」




ゆっくりと目を覚ます



まだ視界がぼやけているが



それでも声の主は誰か分かった




貴方「……きょ……ぅ……寿……ろ」



煉獄「ぁ……っ！！おかえりっA」




涙を流しながら笑顔を見せる杏寿郎

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