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7日目 ページ7

『ダチ、かぁ…』
『ふふ、悟らしい言葉で言ってもらえて、なんだか嬉しいなぁ。』

1人で使うにしては広すぎる部屋でそう、呟く。

悟とお話した後、俺を探してたであろう父様に見つかって怒られかけたけど、悟が庇ってくれたおかげでなんとか怒られずに済んだ。

仲良さげに話していた俺たちを見て父様は凄く褒めてくれたけど、どうせ家のことしか考えてないんだろうな…。だなんて思ってしまい、素直に喜べなかった。

『俺と悟はそんな関係じゃないんだけどなぁ…』

ベットに寝転びながら別れ際に撮った悟との写真を片手にそうつぶやく。

写真の中の俺は笑顔を浮かべていて、隣にいる悟も恥ずかしそうにしながも、どこか嬉しそうな顔に見える。

「次はいつ、お前に会えるんだよ」

ゴジョウ家まで迎えに来た車に乗る直前、俺の服の裾を掴み、少し寂しそうにそう聞いてきた悟。

『うーん…いつだろう…』
『ちょっと分からないかな〜…』

「そう、だよな…悪い」

悲しそうな顔をして掴んでいた裾を離す悟を見て、なんとも言えない感情が溢れてきた俺は思わず悟を抱きしめた。

驚く悟を宥めつつ、話を続ける。

『次はいつ来れるか分からないけど、悟が呼んでくれたらいつでも行くよ。』
『それだったら父様も怒れないだろうし、悟とも遊べるし最高じゃない?』
『いつでも呼んでね?』

「…お前、悪ガキだな」

『ふふ、悟に言われたくないなぁ』

長々と話していた俺たちに痺れを切らしたのか、使用人が声をかけてくる。

「A様、お時間でございます。」

『うん、分かってるよ。』
『すぐに行くからもう少しだけ待ってて。』

「…さっさと行けよ。待ってるぞ」

『拗ねないでよ〜?』
『またすぐに会えるから…ね?』

「別に、拗ねてねぇよ…」

ーーーーー

『この写真、どうしよう…』

写真立てに入れて飾るのが1番なんだろうけど…。

そうだ、アルバムを作ろう。
これから先、俺と悟の思い出の写真は増えていくだろう。

何年後かにこのアルバムを悟と2人で見て、こんなこともあったね〜。

なんて、思い出話をするんだ。

そんな、幸せの未来を想像しながら、二人の写真を飾るのはどんなアルバムがいいか考えていた。

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作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年3月2日 16時

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