34日目 ページ34
楓side
「はい、あがり〜。また私の勝ちね。」
「おま…なんか仕組んでるだろ!?」
「仕組むなんてことする訳ないじゃない。そもそも、カード混ぜたのAだし。」
『あはは…』
私たち3人はもう一度Aの部屋に集まりトランプをし始めた。
トランプを始めたのはいいけど…。
「坊ちゃん流石に弱すぎじゃないかしら〜???」
私たちがトランプをし始めてから早数十分。
もう何度も同じゲームで競っていると言うのに、坊ちゃんはまだ1度も勝てていない。
「トランプなんてしたこと無かったんだからしょうがねぇだろ…」
噂に聞いていたとおり、五条家の教育は厳しいようだった。
一応名家の出である私やAでさえ遊んだことあるのに…トランプを知らないところを見るあたり、そういう娯楽は一切触れられずにここまで来たんだと、そう思った。
「しょうがないわね…じゃあ、そんな坊ちゃんに初心者でも楽しめるゲームを教えてあげる。」
「特別よ?」なんて、ウィンクしながら言おうものなら横にいたAから冷めた目線が飛んできたのでとりあえず枕を投げつけておいた。
『なんで…!?』
ーーーーー
楓が【五条の坊ちゃん】から【坊ちゃん】呼びに変えたのは”五条家の者”ではなく、一人の人間として、五条悟を見始めたから…という裏設定的なものを置いておきます。
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作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年3月2日 16時