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泰輔「ねぇなんだよ。どうだった?とか聞かねぇのかよ!」
功一「うまくいったんだろ。お疲れ」
冷蔵庫からビールを一つとったおにぃはそういって、ビールに口をつけた。
静奈「…それだけ!?めちゃくちゃ緊張したんだよ」
「あ、とがみ亭!来週の金曜日行くんだよね?」
この前のようまたならないように明るい声で聞く。
静奈「え、なんでしってるの…」
「?戸上行成。さっきお店に来てたよ?」
静奈「うそ。あいつもう来てたの?」
「うん。試飲会終わってそのまま」
功一「めちゃくちゃ喜んでたよ」
泰輔「だったらなんでそんな機嫌悪いんだよ。計画通り進んでんじゃん」
功一「どうだったあいつ」
静奈「うん…まぁすごい誠実で仕事熱心で実業家って感じ?」
しずがそういうとおにぃはビールを飲もうとした動作を止めた。
功一「……誰が?」
静奈「だから、戸上行成」
功一「ﾌｯﾊ…嘘だろ笑」
静奈「ほんとだよぅ。ねぇ?」
泰輔「うん。女なんかに興味ない、堅物!って感じだったよ。流石兄貴の友達((功一「友達じゃねぇよ!!」
おにぃが急に叫ぶものだから…私も泰にぃもしずもびっくりした。
功一「あ、ごめん。ごめんごめんごめん」
「…おにぃ?」
なんだか…さっきから様子がおかしい。
功一「ぁー…ったくイライラすんだよ。あいつ見てると。同じ洋食屋の一人息子で歳も近いだろ?なんでこんな違うんだよ」
泰輔「それは…だって俺ら…」
功一「あーもう言わなくていい別に。羨んでるわけじゃないんだよあんな奴…。
自分で罠はめて、苛ついてたら世話ないな。あ、まぁとにかくあいつは、仕事とプライベートでキャラを使い分けてる。それを利用しない手はない」
キャラを使い分けてる…
「そうなのかな…」
でもまぁ…私もあの人とはあんまり関わってないし…。
静奈「どういう意味?」
功一「俺たちがあいつの本音を探って、それを静奈…いや、高峰佐緒里の言動に生かす。
それをシーが演じるんだ」
静奈「…面白そ」
泰輔「出たよ魔性の女」
「魔女みたい…」
静奈「うるさい!」
「え…!」
しずにそんな事を言われるのは初めてだから目を見開くとしずは焦ったように手を合わせて謝る。
泰輔「A…これが現実だ」
静奈「泰にぃは黙ってて!!!」
泰輔「おまっ…」
「ふふ、別に気にしなくていいよしずねぇ。
あ、例えばどんな感じにするの?」
しずの反応に満足して私はおにぃにそう聞いた。
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2017年12月11日 22時
