。流星の絆。2 (ページ49)

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「しず…しず!」

静奈「ついてこないで、」

その言葉に…私と泰にぃの足が止まる。

泰輔「シー…」

静奈「…ねぇ、泰にぃ。…Aは…Aは本当に私の妹なの?」

"お前は母さんの連れ子で…俺らは…父ちゃんの連れ子だ"

さっきのおにぃの話に…私のことを触れた話はなかった。

泰輔「…あぁ。こいつは…母ちゃんと父ちゃんの子供だ」

静奈「そっか……ごめん、1人で考えたい」

そういって歩いて行ったシー。

そんなシーの後を誰も追いかけなかった。

泰輔「お前…」

今からおにぃの元へ帰ることも…しずを一人にさせるために泰にぃの家に帰ることもできない。

だから近くの公園のブランコに座って…時間がたつのを待ってると…泰にぃは遠慮がちに口を開いた。

ぎゅうっと握っている…ココアがじんわりと手を温めてくれている。

泰輔「知ってたのか?…このこと」

その言葉にｺｸﾝっと頷くと…泰にぃは驚きの声を漏らした。

「…引っ越すときに持ち物整理してて…ほら、個人情報のことをまとめてるファイル。
あれ譲二さんからもらおうと思って譲二さんの部屋を訪ねたとき…譲二さんいなくて。
どこにあるか知ってたから勝手にあさってるときに…しずの母子手帳が出てきたの。
…中身見たときに、父親の名前違かったら…その後、泰にぃのも見たら…今度は母親の名前が違かった。その時知ったの」

泰輔「でもお前何も…」

「うん。おにぃ達が言ってくれるのずっと待ってたから。いつか言ってくれるだろうって。
それに…私たちが兄妹なのは変わらないじゃん」

その言葉に…泰にぃは嬉しそうに笑った。