。流星の絆。2 (ページ34)

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萩村「あぁ、あの…なんていうか。これ、俺から聞いたって言わないでほしいんだけど…」

功一「なんかわかったんすか?」

萩村「ううんじゃなくて。柏さんの事。あの人の息子さんさ…こないだ死んじゃってね、」

その言葉に…私もおにぃもどう反応していいかわからない、

ただ一つ言えることは…驚いた。

ただそれだけだった。

萩村「心臓の病気でね。あの事件の前からずっと入院してて。
何回も難しい手術してさ」

功一「確か…奥さんと…離婚したって、」

萩村「その奥さんも9年前に死んじゃったわけ。
だからあの人、息子の看病のために…最近まで現場離れてて…」

功一「いくつくらいだったんですか…?」

萩村「息子?」

功一「うん」

萩村「あの事件の時小学生だったから…ちょうど君らぐらいじゃない?
息子さん死んじゃって、現場復帰した日にここを訪ねたの…ずっと引っかかってたんじゃにかなぁ?…君たちの事。
まぁ、だからなんだっていう話だけど…あの人そういうの言わないから…伝わってないかなって思って」

「…何がですか?」

萩村「うーん…わかんないかなぁ…重ね合わせんのよ…息子と…君たちを」

萩村さんのその言葉に…おにぃは視線を落とした。

萩村「刑事と遺族じゃないよ多分。ほんとだったらもうとっくに管理職なんだけど未だに現場でてんのも…君たちをほんとの息子みたいに思ってるから…本気で犯人の事恨んでるからなのよ…!!」

「…酔っぱらってますね萩村さん」

ふんわりと笑いながらいうと、申し訳なさそうな表情をする。

萩村「ごめん…帰るわ。なんかオカマ、出てきちゃったし」

酔っぱらうとオカマ出てきちゃうんだね…

萩村「柏さんの事、よろしく頼むね」

ﾍﾟｺっと小さく頭を下げて歩き出す萩村さん。

功一「あのー…!」

萩村「ん?」

功一「いや…よかったっす…萩もとさんとこうやって話できて…また来てください」

萩村「…萩…村な…萩村…」

萩村さんがなんとも言えない表情でそういうと、おにぃも何とも言えない表情。

「…噛み合わない2人だ…」